読書/宮城谷昌光『重耳』 ノート20180621
宮城谷昌光『重耳』上中下巻 講談社
古代周王朝(BC1046‐BC256)は八百年続いた。前半を西周(BC1046 ‐BC771)といい、後半を東周(BC771-BC256)という。さらに細かく、東周の前半は春秋時代(BC771-)といい、後半は戦国時代(BC403-BC221)という。周王朝が滅びたのがBC256年で、戦国時代がBC221年なのは、周王朝が秦によって滅ぼされたあとも、群雄が少し残っていて、統一するまでに三十年かかったからだ。
重耳は、春秋戦国時代の諸公国・晋の君主だ。晋の文公とも呼ばれている。胸板の分厚いマッチョマンである。もともとは晋の分家筋だったのだが、父親の代に本家筋を滅ぼして宗家になった。重耳は爽やかな性格で人に好かれる。お家騒動があって亡命を余儀なくさせられると、一角の家臣たちがついてきた。宋・斉・楚ほか、名だたる国を転々とするのだが、人物をなす君主たちが重耳に出会うと一目を置き厚遇した。
この人が、君主の座に就くと、楚と渡り合う。ただ、昔、亡命中に楚の成王に世話になったことがあるので、礼儀にもとづく作法で敬意を払い、その上で撃破し、中原の小国群を手中にした。
ロールプレイングゲーム的な貴種放浪譚を地でやった人をモデルに、若干のロマンスを加えフィクションを構築している。
ノート20180821




