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「王妃なんか相応しくないぃぃ」
フォスター王子のキンキン声が響いた後、グッと空気が変わった。
かなりのオーラを感じ、そちらに目を向けると、国王がゆっくりと立ち上がった。
「これ以上見苦しところを見せるでない。
学園長より、階段から転げおちたフリをする、変わった令嬢の報告は受けておる。
フォスター、真実を見極められるか見守っていたつもりが、なんとも情けない。
其方は廃嫡じゃ。
クラランス家の後楯なく、其方のような愚か者が、どうやっても、この国を任せられるわけがない。
私利私欲より、この国の安寧を一番に考えるものでないと務まらん。
ユング、其方が第一皇子とする。
また、ステファニー・クラランスは引き続き、第一王子の婚約者としユングを支えてほしい。
これを王命とする。」
「父上、何をおっしゃっているんですか?
私、フォスターが第一王子です。」
もう、違うやろという、会場皆の総意も汲み取れていない。
そうゆうとこやぞ、フォスター。
ただのフォスターと、マーガレットは別室に有無を言わさず連れていかれた。
2人が参加していない卒業式は再び粛々と進み無事終了した。
王と王妃、宰相の父、そしてウララ男爵夫婦が、別室に待つフォスターさんとマーガレット男爵令嬢の元へ行く。
もちろん、婚約解消している私は余計な顔出ししませんよ。
当然、王家の有責として、書類だけお父様から受け取り、廊下でサインしたのでお家に帰らせていただきます。
昨今、浮気だとか、いじめだとか、深さに比べ固有名詞が軽すぎて嫌になるよね。
夕御飯を終え、ゆったりのんびりゴロゴロしていたところ、お父様がご帰宅だと家令が呼びにきた。
ずいぶんと時間がかかったのねと思いながら出迎えると、お父様は晴れ晴れしたお顔をしておりました。
最終的にフォスター様は、男爵家に入婿されるらしいです。
真実の愛、万歳。
早々にマーガレット嬢が王妃になれないなら嫌だ〜とか、フォスターさんが私と寄りを戻してやると宣わったのは、空耳で片付けられたらしい。
お父様が、その場にいる方々へ一言二言お伝えしたら、王と王妃は震え上がり、男爵夫妻は平伏したらしいの。
フォスターさんとマーガレット嬢も、急に悟りに入り寄り添っていたらしいので大団円。
そちらで勝手に幸せになってくれたまえ。
将来、どうなるかは分からないけれども。
少なくとも一緒に努力して頑張ってくれる人が夫となり、歩み進めるならば力の限り尽力します。
王様、王妃様、今度はよろしくね。
権利を振るうのであれば、伴う義務と責任。
心して努めます。
さぁ、粛々と参りましょう。




