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初めて投稿させていただきます。
どうぞ宜しくお願いします。
はぁ。
今日も今日とて、山積みになった書類を、右から左へとこなしていく。
でもさ。溜息もでちゃうよね。
お家のためにって言われるけれど、家族は望んでいない。
この世界の常識っていっても、はっきり言って、私的には飲み込めない。
しかも、好きでもないし、尊敬もできない相手のフォローのためにってさ。辛いわ。
私こと、ステファニー・クラランスは、クラランス公爵家の一人娘であり、日本という国からの転生者。
努力に努力を重ねた上に希望の大学合格し、お祝いがてら友人と遊んだ帰り道に駅の階段を踏み外した。
ものの見事に、一番上から転げ落ちたまでが前世の記憶。
気づいたらクラランス家の長女として、今世に生を受けていた。
産まれ落ちた時から、前世の記憶ありまくりで。
18歳の記憶持ちとしたら侍女達から受ける、赤ちゃん時代のお世話のあれやこれやは、めちゃくちゃ恥ずかしかったけれど。
それ以外は、オールオッケー!
両親や兄2人そして公爵家に働く人達に、愛情をたくさんかけてもらい、すくすく育ったのよ。
受験脳を持続させたままの転生だったから、アブアブ言いながらも、いろいろ観察し覚えて。
動けるようになったら、自室に用意してもらった子供向けの絵本や神書を読みまくったの。
そんな姿を見た両親の親バカ炸裂して、高価で高度な本も持ってきたりして。
幼児が難しい本を読むフリしているギャップを見て、家族及び屋敷の者達皆、萌え萌えしていた。
ばっちり、理解して頭に入れているって。
そんなこんなで、かなり優秀な幼児が出来上がってしまったのよね。
家の中で、持て囃されているうちはよかった。
そのうち、勉強・マナー・ダンスの家庭教師がつけられて。
あまりの理解度の速さに教師達が驚愕し、自分の手柄のように吹聴しまくるから、お貴族様達の間で噂がたってしまったの。
ある日、その噂を聞きつけた、王室に目をつけられてしまったのが運の尽き。
私より4歳上の第一王子の、婚約者候補になってしまった。
その時、私、今世の年齢9歳。
父曰く、第一王子は、なかなかの困ったさんなんだって。
優秀な2歳下の第二王子や私と同い年の第三王子が、日々、必死で公務のフォローをさせられているらしい。
婚約者候補のうちは、まだどうにか逃げられる。
公爵家一同の総意で、全力で逃げようとしていたところ、王城へ招かれてしまった。
かんべんしてよね。
第一王子、キルヒ・グレイス・フォスターの第一声からも、お人柄が溢れていた!
「顔はいいな。私の横に立つのを認めてやろおぅぅ」
はぁ?
初対面からいやだわ〜。
私の容姿は、エメラルドのような色のぱっちりした瞳で、陶器のような白い肌にうっすらピンクの頬。ふわふわもも色の髪。
家系的にも、将来絶対美人になる。
初めて鏡を見た時、私自身、小躍りして歓喜したわよ。
でも。そうじゃない。そうじゃないでしょ?
配慮もできず、おぅぅなんて陶酔するアホは御勘弁。
両親も、ゲンナリして、陛下に断りを入れている。
何度も断りを入れているのに、陛下や王妃はスルー。
聞こえているやろがい。
やばい。私、気に入られた?
王命は断れない。
国王から、正式に第一王子の婚約者だと告げられる。
父のこめかみに、青筋がたつ。
母が淑女の仮面を剥ぎ取って、ちょっとお指がピーになっている。
父は王と王妃にお話があるようで、母と私に廊下で待つように告げた。
謁見の間から出て、放心する。
第一王子の婚約者になってしまったのか。




