第03話 街に到着
セイメイと護衛冒険者のシャイニングスターの面々、商人のキャラバンは、その後モンスターに襲われること無く、城塞都市メルキに到着した。
実は、近くまでモンスターが来ることはあったのだが、骸武者や
足軽髑髏の姿を見ると、引き下がって行ったのだ。
やはり、旅路は大人数で進んだ方が面倒事から、逃れられるらしい。
城塞都市メルキは、その名に負けず、重厚な城壁に囲まれており、城門も立派な物だった。
都市を囲むように空堀が掘られており、都市に出入りする為の橋は吊り上げ式の物だった。
更に今は、引き上げられているが、金属製の格子状の門が有り、非常時には、降ろされる仕組みになっているようだ。
勿論、都市に入る際の検問もしっかりと行われていた。
商人のマニ氏と弟子の乗った馬車が検問を通ると次は、セイメイとシャイニングスターの面々の乗る荷馬車と妖怪達の番だ。
まずは、シャイニングスターの面々が審査に通ると、次はセイメイ達の番だ。
「次の者、前へ」
呼ばれるとセイメイは、前へ進み出た。
「何か身分証は有るか?」
「いえ、有りません」
「この都市に来るのは、初めてか?」
「はい、そうです」
「少し、時間を取ることになるが大丈夫か?」
商人のマニやシャイニングスターの面々の方を見ると頷いている。
「はい、大丈夫です」
「そうか、君達も大丈夫だな?」
衛兵が骸武者や足軽髑髏の方を向いて言う。
「あぁ、彼らは大丈夫です。自分がテイムしたモンスターですから」
「モンスター?しかし、どう見ても人だが・・・・」
衛兵は、骸武者達に近付いて行く。
「ス、スケルトン!?貴様、死霊術士(ネクロマンサ一)か!!」
「だから、テイマ一ですって。ほら」
袖口から管狐を出して見せる。
「う~む、取り敢えず、詰所で身分確認だ。こちらへ」
石造りの頑丈そうな小屋に連れて行かれて、椅子に座らされるとセイメイの前の机に大きな水晶玉が置かれる。
「水晶に手を触れて聞かれた質問に、いいえ、と答えるように。では、始めるぞ」
セイメイは言われた通りに水晶に右手で触れた。
「お前は、死霊術士(ネクロマンサ一)か?」
「いいえ」
水晶玉には何も起こらない。
「賊以外の人を殺したことは有るか?」
「いいえ」
またしても、反応は無い。
「何処かの国で罪を犯して指名手配されていないか?」
「いいえ」
勿論、反応は無い。
「質問は以上だ。セイメイとか言ったな?仮の身分証だ、無くさないように。
後、長期滞在するようなら3日以内に何処かのギルドで身分証を作ることを勧めるぞ。
仮の身分証で長期滞在すると都市を出る時に税金がたっぷり掛かるからな?」
そう言いながら、衛兵は木製の板を渡して来た。
「分かりました。ありがとうございました」
「何、こちらも仕事をしただけだ。それとスケルトンはあまり目立たないようにした方が良いぞ」
「分かりました」
「それでは、最後に、ようこそ城塞都市メルキへ!!」
セイメイは、商人のマニ氏やシャイニングスターの面々の所へ走って行った。
「すみません。お時間を取らせてしまって」
「大丈夫ですよ、セイメイさん。それより約束の銀貨25枚2500モルです」
そう言って商人のマニ氏は銀貨の入った革袋を渡して来た。
セイメイは中身を確認すると確かに、銀貨が25枚入っていた。
「確かに、頂きました」
「マニ商会はいつでもセイメイさんの加入を歓迎するという話お忘れ無く」
「機会が有りましたら、寄らせて頂くかもしれませんが、加入は今のところ考えていません」
「残念です、でわ、またお会いしましょう」
出迎えらしき人達と共にマニ氏と弟子は、馬車と荷馬車で去って行った。
シャイニングスターの面々は依頼の達成証明書を持って今から、冒険者ギルドに向かうそうだ。
セイメイもそれに同行して冒険者ギルドに加入する気でいた。
それにシャイニングスターにはメンバーの遺体も引き渡さなければならない。
こうして、セイメイはシャイニングスターの面々と共に冒険者ギルドに向かうのであった。
★通貨説明
銅貨 1モル 大体100円
銀貨 100モル 大体1万円
金貨 1000モル 大体10万円
白金貨 1万モル 大体100万円
銅貨5枚5モルでパンが1個買え、銀貨1枚100モルで普通の宿に2食付きで宿泊できる。
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ようこそ令和!!




