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アイリが帰ってから、しばらくして
コンコン
「カイト入るぞ!」
「あぁ」
「ビンゴだったぞ!てか、隠し部屋とかあるかもしれない王城の一室で計画を話すなんて馬鹿が本当に居るとは思わなかったけどな!」
「まぁ、そういうやつらだからこそ小物なんだよ!やっぱりアイリを狙ってるのか?」
「ベルベット嬢とカイトを結婚させるために、平民のアイリは始末してしまえばいいみたいな事言ってたな。
平民が1人消えても誰も気づかないからって話をしてた!」
「権力に目が眩むから、落ち人の特徴を見逃すんだよ。貴族なら一目見れば大体わかるだろうよ。」
「そうだな。
ただ、建国祭の日に実行するらしいが、どんな風にしてくるか今はまだ調査中だよ。
とりあえず引き続き黒騎士隊には頼んでおいたから作戦とかすぐに判るだろう。」
「黒騎士隊ならすぐだろう。
アイリの護衛も増やすか!
でも、さすがにアイリに気づかれちゃうか?」
「いや、多分気づかないと思う。
落ち人って平和なところに住んでるみたいで、護衛とか偉い人にしかつかないから気配はわからないみたいだよ!」
「そうか。住み込みのレオにもそれとなく頼んでおくか。たしか冒険者だったろう?」
「たしかCランクだったはずだよ!」
「アイリに守護石渡した方がいいだろうな。
後は城内に居ても大丈夫な身分証がもうすぐできるから、それと合わせてさり気なく渡すか!
一応石の注文しといたからなっ。」
「カイトそれブルーでお前の瞳の色じゃないだろうな?
本当にブルーかよ!
婚約者でもないのに独占欲強いな!おい」
「なんとでも言えよ!何故かアイリに自分の色を身に付け欲しいと思ったんだよ!だからサファイア注文した。」
今考えれば一目惚れだったんだと思う。
初めて見る異世界に興味津々だった目とか、驚く顔。
打算ではない純粋な心配。
何より王子としての俺ではなく、ただの副隊長のカイトとして見てくれる存在。
王子である事を知らないからかもしれないけど
「まぁ。俺はアイリいいと思うけどね!
アイリは王子なの知らないからかもだけど、純粋にカイトの事思ってくれてるし。」
「ありがとう。
まぁ、もうちょっと意識してもらえるように頑張るか!」
「それがいいと思う。
あっ、それからアイリに付けた影から報告書来てるぞ!
アイリちゃん2週間後にフルーツ屋のキースってやつとご飯食べに行く約束したらしいぞ!」
ダンッ!
「それは本当なのかセイル!」
「影が嘘つくはずないだろう!」
なんて事だ!
私より先にデートするなんて
これもこんなに忙しいからじゃないか!
ベルベット侯爵位か関わってる貴族全てに厳しい処罰が必要だな!
「そうか。そしたら俺はその前にアイリを誘うまでだ!」
「いや、そんな暇あるわけないだろ!
魔物頻発の調査、建国祭、反逆者の調査。」
「大丈夫だ!建国祭関係以外は隊長とお前が居るからな!」
「おい!これ以上俺も無理だからな!」
「何のための俺の副官なんだよ!」
「副官だから手一杯なんだよ!
副官増やせよ!そしたらもう少しマシだろ!」
「確かにそうだが、一応騎士団長をしている叔父(王弟)には頼んでるんだが、なかなか居ないみたいで!」
「居たらとっくに増えてるよな!」
「とりあえず、集中して2、3日徹夜で頑張ればなんとかなるだろ!」
「アイリちゃんに怒られるぞ!」
「そこは分からないようにやるのがいい男だろ!」
「それを口に出してるお前がすでに残念だよ!」
「アイリにいい男として見てもらえればなんだっていいんだよ!」
「そ、そうか。」
こんなカイト初めてで幼馴染として嬉しいようなムカつくような…
「まっ、とりあえず建国祭までに守護石の装飾品を急ぎで作ってもらって、今週中にはアイリとデートしてっと」
「わかったよ!俺も一緒に徹夜すればいいんだろ!」
「わかってるじゃないか!
頼りにしてるよ幼馴染殿!」
「貸しだからな!」
こうして幼馴染の中は深まったとかなんとか…




