表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミックス全3巻!】レベリング・マーダー ~一週間に一回人を殺さないと自分が死んでしまうのでそれならいっそ勧善懲悪したいと思います~(web版)  作者: シオヤマ琴
第二章 探偵編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

43/122

第43話 東京

自分の部屋に戻った俺は貝原さんの奥さんの不倫相手である小西和也の今現在の動向を探った。

すると幸か不幸か熊本にいると思われていた小西は仕事で東京にやってきていることがわかる。


俺がいる群馬からなら東京までは行こうと思えば行けない距離ではない。

いや、むしろ数時間あれば寝ている間に着けるだろう。


だが――

「まだだ。小西って奴が悪人かどうかを見極めないと……」

俺の判断基準で悪人だと思えなければ制裁を加える気にはなれない。


その代わり悪人だと判断したその時は俺の手で私刑を執行してやる。



◇ ◇ ◇



結論から言うと小西和也は悪人だった。

もちろんそれは俺の判断基準に照らしたもので世間がどう思うかはまた別だが。


「東京か……行くか」

俺はネットで新幹線のチケットを購入すると翌日に備えていつもより早く眠りについた。



◇ ◇ ◇



次の日の朝、早く起きた俺は電車と新幹線を使い東京へとたどり着く。

二十四歳にして初めて東京の地を踏んだ俺は人の多さに興奮しつつ小西の別宅を訪れた。


どうやら小西には東京にも不倫相手がいて、その相手との密会場所としてアパートの一室を借りているようだった。

小西が一人でいることを確認してからチャイムを鳴らす。


ピンポーン。


すると部屋の中から浮かれた声が聞こえてきた。


「はいはーい! 今開けますよ~!」

ドアが開き、

「――だ、誰だ、きみんぐっ……!?」

顔を覗かせた瞬間俺は小西の口元を左手で鷲掴みにした。


声を出せない状態にしたところで部屋に押し込むと、今度は右手で思いきり顔の横側を殴りつける。


ゴッ!


重い一撃が正確にこめかみを打ち抜き小西の脳を揺らした。

直後、小西の全身からは力が抜けて俺にもたれかかってくる。


俺はそっと畳の上に小西を寝かせてから気絶したままの小西の首を慣れた手つきでへし折った。


ててててってってってーん!


状況とはまるで合わない効果音が頭の中に鳴り響き、続いてAIのような平坦な声が脳内にこだまする。


『鬼束ヤマトは小西和也を殺したことでレベルが1上がりました』


『最大HPが2、最大MPが1、ちからが2、まもりが2、すばやさが1上がりました』


『鬼束ヤマトはインテの呪文を覚えました』


俺の目の前で小西の死体が消失していった。



*************************************


鬼束ヤマト:レベル13


HP:38/40

MP:26/33

ちから:39

まもり:32

すばやさ:25


呪文:クフイカ(2)

  :クドゲ(1)

  :チンカンニクア(3)

  :シアビノシ(4)

  :ンガリンセ(6)

  :ンシクド(5)

  :インテ(10)


*************************************



「新しい呪文は転移の呪文か……」

俺がステータスボードを眺めていると、


ピンポーン。


部屋のチャイムが鳴らされた。

そして、

「あれ? 開いてる……?」

不倫相手だろうか、女性の声が耳に届いてくる。


「和也さんいるのー? 入るわよー」


まずい。入ってくる。


「和也さ~んっ」

「インテ」



◇ ◇ ◇



「ふぅ~……間一髪だったな」


俺は女性にみつかる前に転移呪文を唱えたことで部屋の外に瞬間移動し、危機を脱していたのだった。


このあと場所を移してもう一度唱えてみたところによると、転移呪文はおそらく十メートル程度の瞬間移動が可能なのだということがわかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 靴は…?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ