突撃と吸収、そして眠る
仕事が入ってしまい、遅くなったので今日は短めです、すみません
集めた分身に向かって怨念が集中し、悲鳴と呻きに包まれた分身が苦悶する。
私はそれを見ながら転移して分身の塊とポリーエが視界に一直線になる所に転移する。
後はここから突っ込めばいい。
飛んでくる怨念は私の分身達が集合し、その存在で惹きつけてくれている。
たまにこちらに飛んでくる怨念は私がそのまま受け入れて浄化すればいい。
『すまんな、集中している所、私はこれからあれに突っ込む、万が一の時は頼んだぞ』
『は? 何言ってんの? 説明が足りないんだけど?』
ビリゥヴァの中からベルト型ブーストロケットのジョーィボを取り出して腰に装着する。
これは魔力を流すだけで爆発的な推進力を生み出す。
さらに飛行の詠唱に魔力を過剰に供給、意図的に暴走状態にすることで詠唱につけられた飛行速度限界を突破する、代わりに制御不能になるが、まっすぐに飛ぶだけだ、何も問題はない。
景色が認識できない程に加速する前に最後にジョーィボと共に取り出しておいた身体を巨大化する薬を三錠かみ砕いて飲み干した。
これも常人であれば死に至る程のオーバードーズだが問題はない。
畳と電球の舞う世界が後ろに流れ始め、私とポリーエの距離はあっという間に縮まっていく。
途中分身の塊が体に当たるが、大きくなった体には豆粒ほどの影響しか及ぼさない。
溜まった怨念はかなりの多かったがそれでも私の浄化が間に合わない事はない。
体の中に流れ込む怨念は皆、私の脳内に生前の苦悶した記憶を映し出し、私を苦しめようと躍起になっているが、私は世界の滅亡より苦しい事を知っているし、実際に味わったこともある、気分が少し悪くなるくらいでどうって事は無い。
強引に器の中に怨念を押し込めて体の中で浄化していく。
加速している私にはもうどれくらい飛んだかはわからないが、かなり体の中で浄化したと思う。
そして、一番最後、加速していても真正面なのでよく見える。
ポリーエだ、向こうも憎しみと怨みの黒に身を包んだ体でこちらに向かって来ていた。
自我は飲み込まれているので判断能力はない、このまま全て浄化しよう。
巨大な体に大きな怨念を飲み込み、私は目を瞑る。
後はこれを浄化するまで世界に身を躍らせればいい、ソゥヲバーリュがその内この世界の補強を完了させて駆けつけてくるであろうからな。
怨嗟の声を聞きながら、疲れていた私は一度意識を離して眠りについた。




