第33話 源次郎の嫁を村総出で祝う
日向とジャイアントボスは、源次郎と漆黒の魔女がどこに行ったのかわからないので、とりあえず源次郎の家に向かう。
日向とジャイアントボスが村に入る。日向は村の様子がいつもと違うことに気づく。
「何かあったんですか。」「日向君、知らないのかい。」
「何のことです。」「源さんが嫁を連れてきたんだ。すごいべっぴんさんだよ。」
日向とジャイアントボスは、すぐに漆黒の魔女のことだと考える。すると二人は村人に囲まれる。
「皆さんどうしたのですか。」「お祝いだよ。めでたいじゃないか。」「そこのでかい兄ちゃんも祝ってくれよ。」
「私のことですか。私はジャイアント・・・」「いいから来なって。」
日向とジャイアントボスは村人に集会所へ連行される。集会所には白無垢を着た漆黒の魔女がいる。その横には源次郎が晴れ姿で石のように固まっていた。
日向が源次郎に声をかける。
「師匠、何をやっているのですか。」「・・・・・」
源次郎は固まって反応しない。ジャイアントボスが漆黒の魔女に言う。
「漆黒の魔女よ。何の冗談だ。」「いえ、私は村の人に嫁に来たと言っただけです。そうしたらこんなことに・・・」
「いやー、源さん緊張して石になっちゃったよ。フローラちゃんはよく似合うねー」
「さあー、でかい兄さんもそんなところにいないで、こっちで飲みなよ。」「あ、はい。」
ジャイアントボスは混乱して思考が停止していた。村人に言われるまま、酒を飲む。日向には若い女性が群がる。
「日向君も結婚しましょうよ。」「僕はまだ17歳ですよ。」
「きやーかわいいー」「お姉さんがかわいがってあげる。」「あっ、唯ちゃんが来たわ。」
「日向君、唯ちゃんと仲良くしてね。」「はい。」
日向は返事をするが唯がまだ怒っているのではないかと心配する。平手でたたかれてからは唯と一度も話していなかった。
「日向さん、どうしたのですか。」「いや、この前怒らしてしまったから・・・」
「日向さんが悪いのですよ。私は真剣なのに源さんのことばかり考えているから。」「ごめん。君とも向き合うよ。」
よし私のペースだ。畳みかけるぞ。
「私も花嫁衣裳を着てみたいな。」「そうだね。きれいだと思うよ。」
「私は日向さんに着せてもらいたいな。」「僕は着付けをできないよ。」
この鈍感、私がアプローチしてあげているのに何なの。
その時、日向の肩に大きな手がかけられる。
「御曹司、私はもうだめだ。」「酒臭いですよ。ジャイアントボス。」
ジャイアントボスは日向を押しつぶして倒れる。
「でかい兄さんは酒弱いなー」「今、日向君を押しつぶしたぞ。」
「大丈夫、日向君は丈夫だから。」
唯は完全にジャイアントボスに邪魔されてしまう。日向は私が落とすのだから待っていなさい。唯は日向をあきらめない。




