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〜異世界卓球〜 混沌の章   作者: 不滅のピン太郎
第三章 魔王杯 本戦編!
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第8部 決勝トーナメント

魔界の闇すら消してしまいそうな朝日の輝きが魔王のコロシアムを照らした。

今、選ばれし16名がそれぞれの想いや願いをかけた戦いを始めようとしていた。

異世界の魔王が定めたルールで!

「というわけで!お待たせいたしましたぁ!魔王杯本戦の始まりィィィ!」

いつもに増して魔王はハイテンションだ。

いかにも魔王という見た目で渋い声をしているのに、そのイメージが台無しだ。

と思いながらサツキはパレードの列の中でため息をつく。

「それでは、選ばれし選手たちの入場でーす!」

歓声とともにパレードが始まる。

カイザー、ミカエラ、アーク。

恐らく、ランキング順だろう。

その先頭のカイザーは大きな剣を掲げ、観客たちにアピールしている。

「聞け!民たちよ。このカイザー、必ずしもこの戦いに勝ち、この世界に平和をもたらすことを約束しよう!」

民衆たちの歓声が上がった。

後ろどころが世界全体が聞いていてもおかしくないくらい大きな歓声だった。

「カイザーってやっぱ凄いんだなぁ」

(歓声ヤバいな)

「まあ、当然でござろう」

「ハスノハイ王国はここフローリア大陸の真ん中に位置する中央部の王国。そこの次期国王が国民に不人気な人物っていうほうがおかしいけどね」

「た、確かに」

突然現れたミカドとハンゾウに驚きながら足を進める。

「ユキムラちゃーん!こっち見て!」

「サツキ!こっちじゃこっち!」

「うちも似たようなもんだったわ」

(授業参観じゃないんだから…)

一同が並び開会式の始まりを告げるファンファーレが響いた。

「さあて、決勝トーナメントのルール説明だ。トーナメント形式のシングルスだよ」

「なんだ、普通の異世界卓球の大会か」

「対戦ルールは十一点マッチ、三ゲーム取得したら勝ちのデュースあり。西ブロックと東ブロックの二つに分けてトーナメントを行うよ」


「それと…言い忘れた」

その魔王の口調はどこか邪念に満ちているようだった。その場の誰もが身構えた。

「この大会は試合中に相手を殺してもいいこととしよう。もちろん卓球でね」

その言葉に誰もが驚いた。その邪念はやがて会場を混沌に染めた。

「キシャシャシャシャ!流石は世界を統べる魔王だ!全員血祭りにしてやる!」

そういうと銃を左手にとり、乱射する。

「無論、貴様もだ厄災の双子…」

彼女の眼光が光り、左手の銃口をサツキへと向ける。

「ニャリル…」

幸い被害はなかったものの、会場は大混乱。

「み、みんな落ち着いて!」

(ダメだ。みんな話を聞いてくれやしない)

「この大会、命がかかっているでござる」

「誰かの願いひとつなんかじゃ釣り合わないかもしれないね」

混乱する中、魔王は手を二、三回叩き会場を静めた。

「騒がしいのは試合の時だけにしてくれないかい?」

その声が届く前に静まった者たちは賢明だろう。そして届いたときには大きな音や声を出す愚か者はいなかった。それほどこの魔王は恐れられているのだ。

魔王は天に手をかざした。

「それではトーナメント表をご覧に入れようじゃないか」

魔王が指を鳴らすと暗黒のモニターに映像が映し出される。


第一回戦

西ブロック

第一試合

ミカエラ・ジェルエンvsドラン・ドラミング

「アンタか。ミカエラって奴は」

「わたくしでしてよ、よろしくお願いいたしますわ」


第二試合

オーディ・カイザーvsアスタロト・ルルビデ

「アスタロト…フン、あの銀髪の悪魔か」

「安心したぜカイザー。いち早くお前をぶちのめせるからな」


第三試合

ミカドリュウセイvsアークミリオネア

「あら、日本のボーイと試合かしら?」

「どうも、お手柔らかに」


第四試合

ニャリル・バナティアvsキャプテンギルードゥ

「キシャア!最初の獲物は貴様だな?」

「嬢ちゃん。ギルードゥ様の魅力をたーんと教えてやるよ」


「東ブロックの発表は試合直前まで分からないほうが面白いかも!」

「え、何?この人計画もなしに開会式やってたの?」

(まあこんなイカれたルール作るやつだからな)

「んんっ、試合は明日にしよう。試合に備えてゆっくり休むといいさ」

魔王杯本戦の適当な開会式が終わろうとしたその時。

「ちょーーっとまった!」

何者かの声が会場に響き渡る。

「この足音は…」

「誰か来る!」

ハンゾウとドランは入場口の方を耳済ますと何者かがここに来ることを察した。

次第に足音が大きくなりその正体を現した。


「俺たちなくして!」

「なぁにが異世界卓球だヨオ!」



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