光の国軍VS闇の国軍
ブォォォォ~
どこかで角笛が聞こえた。
この角笛は光の国の開戦号令だ!
おそらくだがこの先で光の国と闇の国が戦っている!
せっかくだから加勢しに行こうかな。
『闇の国に!』
血飛沫や首が飛び合う戦場で両軍の力は拮抗していた。
僕はゆっくりと闇の国の本陣に近づくと
「初めまして闇の国の軍の総大将殿。私は元光の国軍団長カズと申します。」
「誰だ貴様?まてカズといったな!カズとはこれまでの幾度もわが軍を葬ってきた宿敵ではないか!今ここでこの私が葬ってやろう!」
そう言うと彼はふつうの兵ではすぐに気絶するほどの威圧を放ってきた。
「そう敵意を向けないでいただきたい。私は光の国を追放されたのでもうあなた方と戦う理由がありません。そしてこの話はあなたにとっても得がありますよ。」
「おもしろい!言ってみろ。」
「私を闇の国の兵として前線に立たせていただきたい。」
「貴様いったい自分が何を言っているのかわかっているのか?」
「ええ。私も光の国を葬りたいとおもいますので!」
そう言うと彼は声高らかに笑いながら
「おもしろい。では貴様にわが軍の左翼を預けよう! 俺の名前はザントだ!気安くザントと呼ぶがよい。」
そう言うとザントは配下に
「左翼の指揮権を変更する!左翼将をカズに任命する!」
こうして僕は闇の国軍左翼の将として戦場に立った。
「ポイズンレイン!」
さきほどオークディザスターを討伐したときに獲得した『毒魔法』の力を使って毒の雨を降らせた。
たったそれだけで敵の半分が消え去った。
「光の国軍もおちたものだな。この程度の魔法で死ぬとは。」
事実その魔法一発で形成は逆手し、一気にわが軍がなだれ込んだ。
さらに
「スキル破壊発動。魂破壊!」
残っていた左翼の兵と将を皆殺しにした。
《一定量の魂、素材の獲得を確認。破壊の効果範囲を拡大しました。》
ナイスタイミング!
これで一気に片付けることができる。
「スキル破壊発動! 効果範囲をこの戦場全体に。効果対象を光の国軍全兵士。 すべてを破壊しろ!」
一瞬で生体反応が消滅した。
ただひとりは生きていた。
「これを耐えきれるやつがいるのか。倒しがいがありそうだな。」
降り立ってみると第2軍団長だった。
相手は俺の顔を見るなり急に震えはじめた。
「どうしてあなた様がここにおられるのですか?」
こいつは悪いやつではない。
だが教えてやる義理もない。
「お前はとっとと国に帰って王にでも報告してこい。ただし俺の名を出した瞬間お前を殺す。」
話しながらさらっと『しゃべったら即死する呪い』をつけておいた。
「じゃあ戦場に立つならまたどこかであえるかもな。」
そう言って僕は自軍の本陣に戻っていった。




