追放
僕は光の国と数百年に渡って敵対している国である闇の国との戦闘を終えて前線基地へと戻っていた。
「カズ軍団長、皇帝陛下より王都へ参られよとのご命令です」
僕はカズ。
光の国軍第1軍団長だ。
各基地にある王都への転院魔方陣を使って僕は王都へ向かった。
「さすがは王都、とてつもなく広いな」
まず王宮での王との面会依頼をして武器商店をみてまわった。
「カズ様、王がお呼びです」
「ファントムか。久しいな。すぐに王宮へ向かうとしよう」
王宮入るとすぐに玉座の間へ連れて行かれた。
「カズよ忙しいのに呼び出してすまなかったな」
「滅相もござません。お元気そうで何よりです皇帝陛下」
「時間が惜しいので単刀直入に言おう。お前を国外に永久追放する。この国から出て行け!」
玉座の間にて光の国皇帝にカズはそう告げられた。
「なぜです? 僕は軍団長としていつも闇の国との戦いの前線で戦っていたではありませんか。」
「だまれ!お前の武器の生成スキルや慈悲のスキルなどゴミでしかないわ」
さすがにこれには僕も反論した。
「しかしその武器生成スキルで僕はこの国の役に立っていました。戦闘技術が少ないですが精一杯努力していました。」
たしかに僕のスキルは『武器生成』そして『慈悲』というそこまで戦闘に特化したものではなかった。
しかしその二つを使って騎士団長まで上り詰めたのだ。
「今すぐこの国から出て行かぬのなら貴様を斬首に処す」
「わかりました。その代わり家にあるものだけ回収させてください。」
さすがに皇帝もこれくらいは許してくれるはずだ。
しかし皇帝の反応は僕の思っていたものと反対だった。
「貴様の家はもうすでに焼き払った」
は?
さすがに聞き間違いだよな?
「失礼ですがもう一度おっしゃっていただけませんか?」
「何度も言わせるな。もうすでに焼き払った。」
家の中には我が家に代々伝わる闇の神を倒すための剣が保管されていたはずなのに。あの剣がなければ攻撃はできない。
「聖剣はどうしたのですか?」
僕は思わず聞いてしまった。
「あの程度の剣そこらのドワーフでも作れるわ」
皇帝は声高らかに笑っていた。
もうこんな国どうなっても知らない。
「ではさようなら」
そう言って僕は『転移魔法』を発動させた。
適当に転移した先は死の森だった。
この森では上位の魔物が闊歩している。
しかし僕には短刀しかない。
「さて、どうしようか」
目的地がないことにはすることもない。
「あの国を潰せるなら闇の国の兵にでもなろうかな」
ということで闇の国に行くことにした。
「とりあえず強めの武器でも探すか」
そう思った矢先
ドン!
慌てて振り向くと
「オークロード!しかも10体も!」
今の僕に10体全員を倒しきる自身はない。
しかし
「武器生成スキル発動! スピアレイン」
ただ槍を大量に召喚して雨のようにぶつけるだけだが威力はとてつもないことになる。
そしてドサッと音を立てて10体全員を瞬殺した。
しかしその後ろからさらなる足音が響いた。




