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エピローグ 東条豆子
離れた頭が、音を立てて落ちる。
紗和の体が、力なく倒れる。
「動くな!」
踏み込んだ警察官が目にしたのは、一糸纏わぬ女の姿。
返り血も浴びていない真っ白な肌は、窓から入る光を透かしているかのように輝いている。
「ああ、ようやく、戻ったようですわ。雨が降ってきそう。終わるのね、よかった」
警察官が一歩ずつ迫る。武器は?凶器は?
「おほほ。ご安心なさって。わたくし、もう消えますから。久しぶりに自分で働いたし、お話もしたし、疲れましたわ。お給金が出ないのは、残念ですけど。おほほ」
警察官が飛びかかる。その刹那。
女が、消えた。甘い響きを残して。
「ごきげんよう。またどこかで、お会いしましょう」




