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奇怪音頭  作者: 頭隠尻見ヱ三郎


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10/10

エピローグ 東条豆子

離れた頭が、音を立てて落ちる。

紗和の体が、力なく倒れる。


「動くな!」

踏み込んだ警察官が目にしたのは、一糸纏わぬ女の姿。

返り血も浴びていない真っ白な肌は、窓から入る光を透かしているかのように輝いている。


「ああ、ようやく、戻ったようですわ。雨が降ってきそう。終わるのね、よかった」

警察官が一歩ずつ迫る。武器は?凶器は?


「おほほ。ご安心なさって。わたくし、もう消えますから。久しぶりに自分で働いたし、お話もしたし、疲れましたわ。お給金が出ないのは、残念ですけど。おほほ」


警察官が飛びかかる。その刹那。

女が、消えた。甘い響きを残して。


「ごきげんよう。またどこかで、お会いしましょう」


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