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7/7

実際

 車で寝てから体調がかなり良くなった。

 時刻は昼前。検査の結果はあらかた出ていた。リジーから大体のことは聞いたはずだがなかなか頭に入らなかったので諦めて犯人に聞くことにした。


 食堂に一人、座った男がいた。自分が呼んだのだから当たり前だ。


「ダニー、今日は取り調べじゃないのか」

「ああ、ただ話したいだけなんだ。きょうは」

「なんの用で?」

「君は殺していないんじゃないかと思ってきてな」

「なぜだい?」

「被害者はいくらでも出てくるのに肝心の凶器は出てこない」

「隠してあるだけかも」


「君がか?」

「さあね」アレックがコーヒーに手をかけた。

「俺のだ」


「ノートにいろいろ書いたんだ。見てくれるか?」


 彼はノートを開いて渡してきた。

 要点だけを捉えた伝わりやすい絵と思い出。まるで旅の記録をした微笑ましい記録帳にまで見えてくる。


「そういやノートはいつ返してもらったんだ?」

「若い男の子が持ってきてくれたよ」


 トニー・デイビス

 ソファーに寝転ぶ彼の周りには花と蝶が描いてあった。

 読み手にまで伝わるような楽しそうな思い出。


「もう何人か書いてきたんだ」

「こんな短い時間でか?」

「詳しくは書いてない。目次みたいな感じじゃないかな」


そこには名前が書いてあった。1ページごとに。そのままメモを書こう。


リック・ソーントン

トニー・デイビス

ルーク

カール

ジョン・カーター

マディソン

ロイ

オリバー・ブラック

マーク


「君の家に来た人たちか」

「フルネームで書けない人もいてちょっと残念に思ったよ。みんなとの思い出まで忘れてしまうのかと不安になってね」


「これで9人か……」

「そうだな」

「なんでこうも急に教えてくれたんだ?」

「私が犯人をかばうのはもう限界だと感じたからさ」


「は、何を言う?」

「私は連続殺人犯ではない、他に真犯人がいる」


「じゃあ一体誰だと──」

「肉の仕入先さ、最初の方に言わなかったかな?」

「僕は君を間違えて……」

「いや、そんなこと考える必要はない。これから私と一緒に犯人を突き止めればいいじゃないか?」

第一章終了です

読んでくれたことに感謝しかありません

二章で終わるのでどうかお付き合い下さい

少し期間空きますごめんなさい

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