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未来視の月華は選べない  作者: もんちょ
第一章 洞窟編
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プロローグ

こんばんわ?



――――痛い、痛い、痛いッ


 矢が地面を突き刺し、埃が舞った。火を伴い、焼けるような、どうしようもない痛み。


「…ぁ…」


 喉から飛び出る声が、自分でも嫌な程に聞こえた。耳鳴りがひどく、体から警報が大きく鳴っている。視界は赤く点滅し、自分の涙で視界が歪んでいた。


「絶対、今度こそ――――」


 萎れた声が、頭上からやけに大きく聞こえる。

ねぇ、今、何回目……? 僕は何回戻ればいい?


「もう、いい……」


 声は萎れていて、うまく喋れない。


 何度、戻っても。何度、戻っても。


 僕は結局、救われなかった。


 救えなかった。

 静かな呼吸の中で、最後に見たのは揺れる紅いピアスだった。



次の話は本編でございます。


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