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2年1組、Go to アナザワルド 〜イチクミ、異世界へ〜  作者: くまの香


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40話 第3の召喚条件

「3つ目の条件は? それがろく中が召喚された理由なのか」



 日向君が宰相さんとタガセンの間に入っていく。



「三番目の条件は国ごとに異なります。それぞれの国は第3条件に関しては伏せていますので、他国がどんな条件を出したのかはわかりません」



「この国は? それはお聞きしても?」


「我が国は『偏りのない力』を条件にあげました」



 『偏りのない力』……。って、何だろう?


 宰相さんは僕らに向かってゆっくり話してくれた。



「この国は森林と山岳、そして沿岸の中間に位置する平原地帯です。平原では魔術も武術も必要になります。それは武に秀でた山岳と魔術に秀でた森林に挟まれているからなのです」


「山岳地帯が武力、森林地帯は魔力……。それは、そこの国に住んでいる人達がその力に秀でているのですか?」


「そうです」


「それはつまり、そこ出る魔物もそうだから?」


「ええ、そのとおりです。住んでいれば必要に迫られる」


「それで、ここブリンクランドは、まぁ、中間地点というか、多種の魔物に対応しないとならないのか」


「はい。ですので今回の召喚、『偏りない力』を第3条件にあげたのです。偏りのない力を持つ25人のチュウニ」


「うーん、なんかツッコミどころが多々あるな」

「そうだな。謎だらけではある」


「恐らくですが、魔力に乏しい山岳地帯の国は第3条件に『魔力』か『魔術』を入れた国もあるでしょう」



「その条件ってあの部屋にあったスクロールのスキルが関係しているのかな」

「あの部屋?」


『あ、言ったらダメだったんだっけ? 秘密にしとくやつ?」



 ポロリと口にしてしまった赤城君がタガセンをチラ見。



「何ですか? その、秘密の、部屋? お聞きしても?」



 宰相さんは聞き逃さなかった。赤城君はやっちまったと膝から崩れた。『タガセンビンタ……タガセンビンタ』と小声で呟いていた。


 タガセンはため息を吐いてから、話し始めた。



「ええと、召喚され、この国に来る前に妙な空間を経由したんです。そこに宝箱がありスクロールが……」



 掻い摘んで宰相さんに話していた。



「なるほど、召喚時にはその神の空間を通り、不思議な能力を与えられる、と」


「そんなもんです」




「他の国に召喚された学校もあそこを通ったのかな?」


「どうだろ。別の空間じゃないか? あそこは俺ら以外いなかった」


「他のガッコのやつに聞いてみたいな。どんなスキル貰ったのか」



 他の国。ここ以外に6ヶ国。もしかして修学旅行が6ヶ国訪問になる?

 長期旅行だ。

 飛行機あるかな。なんて呑気な事考えていた。

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