151話 二十歳になったら
さらに数年
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「ねえねえ、同窓会のお知らせ来たあ?」
「来たぜ。合同のやつだよな?」
「そうそう。『チュウニ7校合同同窓会』成人を記念して、だって」
「あれから丸7年かぁ。あっという間だね」
「4月7日でしょ。平日じゃんw」
「誕生日早いやつは21になっちゃったよな」
僕らは中2で異世界へ召喚された。
中2で戻れた人と、戻るのに時間がかかって中3寸前までかかった人もいる、僕だけど。
そして僕らは、地球に戻っても普通の中学時代は送れなかった。
公立中学だった、ろく中、さか中、めぎ中、五中は、ひとつの国立中学となった。今のところ生徒は4クラスだけだ。
私立だった麗朋や千秋は、学校名はそのままで教室は、僕らと同じ敷地内にある。
本郷中は、どうなったんだろう。
何人かはこっちの合同中学に転校してきた。
僕らの『国立』校は、授業も普通と違うらしい。
僕は普通の授業がどんななのかは知らない。みんなの話によると、特別教科が多いんだって。
そして、国立合同中学は、卒業後エスカレーターで国立合同高校へ上がれる。
あ、物理的なエスカレーターもあるんだけど、そういう意味じゃないよ?試験を受けないで高校へ上がれるって事。
僕たちは中学に続き、寮生活を送っている。
寮費も学費も全て国持ちだ。
どうしても寮から出たい者、他の学校に行きたい者は、なんか複雑な手続きをすればオッケーなんだって。
ただ、本当に大変って言ってた。
噂かもしれないけど……記憶を消されるとか。消されるのが記憶だけならいいけど…………。
ろく中のみんなは全員一緒に高校に通っているので、消された人はいなかった。
でも、董明さんとか日向君とかめっちゃ頭が良かった人達って行きたい高校とかあったんじゃないかな。
「あら、こっちのほうが面白いから問題ないわ」
「だよな? 書籍にしてもパソコンにしても使える物はこっちの方が多いし最新だからな」
「無いものは取り寄せてもらえるし」
そうなんだ。取り寄せてもらえるんだ。
有名なドーナツとかスイーツもお取り寄せ出来るのかな。今度聞いてみよう。
誰に聞けばいいのかな?購買部のおばちゃんかな?
流石に大学は別々になるだろうとちょっと悲しかった。
けど、え……? ここ、大学もエスカレーターなの?
僕みたいなおバカにはありがたいけどさ。
ろく中のみんなもそのまま、大学に上がった。
って、僕、もう勉強したくない。就職したい。でも、みんなと離れるのは寂しいから、大学の食堂とか購買で雇ってもらえないか聞いてみた。
却下された。
「草凪君! 君には君にしか出来ない事が山ほどあるんだよ?」
「え……」
「たとえば! 亜空間倉庫利用した物流、物鑑定、それから採取と狩猟と解体!」
採取と狩猟、解体……地球ではあまり使えないですよね?授業と無関係ですよね?
えっ? 実技で現地(異世界)へ行く?
「現地での作業や研究なんて山ほどあるよ? もちろんバイト代も出る。成人したら正社員にもなれるから!」
そ、そうなんだ……?
みんなにそれとなく聞いてみた。
そしたら、アナザワルド社でバイトしている者が多いんだって。
「あっち帰りは内定貰えやすいってきいた。俺来年早めに就活する。それまではバイトだな」
「遅いよ。俺、もう内定貰ってるぜ?」
「私もー」
「俺も」
「えっ? 大学、中退すんのか?」
「ううん、あと2年、ちゃんと行くわよ。ねっ」
「おう、このまま大学いきながら必要に応じて呼び出される。もちろん給料あり」
「俺らスキル持ちだから優遇されてるよな」
「マジかー」
「来年春には人事から全員に連絡が行くって聞いた。まぁ受けるかどうするかは自由」
「それ、私達にも来るかしら」
麗朋女子だ。珍しい。今日こっちで授業あったんだ?
「私も異世界に興味があるんだけど、あの召喚の時に私達スキル取れなかったじゃない? NOスキルだと普通に就活しないとダメかしら」
ああ、異世界帰りだけどスキル無い子もいたんだよね。
でもそっか。またあっちに行ってみたいって思っている子もいるんだ。
-----(アナザワルド社)-----
「青田狩りだ!」
「青田買いでは?」
「馬鹿者、早期に我が社と契約をさせる、などと悠長な事で他に盗られたらどうする! 狩れ!狩るのだ!スキル持ちを狩りまくれ」
完
番外編があと少しだけ続きます。




