10話 会議、また紛糾?
宝箱から出たスクロールは結局、全部で150本になった。
つまりさっきまで揉めていたスキル分けの会議が一からやり直しになったのだ。
何だろう、みんな、さっきより熱が入ってない?
凄いな、男子も女子もガンガンと発言してる。それを捌く司会?のふたりも凄いや。
「まずはスキル重複の検証が先じゃないか?」
「重複不可だったら勿体無いね。ひとり1枚ずつで残りは廃棄?」
「いや、持ってくでしょう。125枚捨てたら勿体ね。何かのタイミングで使えるかもだし」
「どんなタイミング?」
「ええと、ゲームだとレベル上がるとスキル数が増えるとかあるよな」
「あるある」
「じゃあまず、全員に公平に分ける?」
「うーん、25枚が同じスキルなら全員に配るもありだけど……」
「同スキルは6枚ずつだぜ?」
「くわぁー、またそこに逆戻りかぁ。誰がどのスキルにするか」
「スキルは使いこなせないと意味がない。得意な者が取得すべきだ」
「はいはいはいー。さっきもそこで揉めたんだよな」
「ゲームとかしない女子にはスキルとか、何が得意とかわかんないんだけど?」
「ですよねー。あ、じゃあさ、攻撃特化と防御特化に分かれてみよう」
「攻撃特化って何よ」
「あー、まずそこからかぁ」
「あのさ、攻撃、防御、回復、とかに分けてその専任を作っちゃうとさ、そのどれかが死んだ時、他も芋蔓式に全滅しないか?」
えっ、全滅って何、どれかが死ぬって、誰かが死ぬって事?ゲームの話だよね?
僕らがこれから行く世界の話……じゃない、よね?
死人が出るかもな恐ろしい場所に、僕ら行かないとならないの?
「そっかぁ。回復役が死んだらアウトだよなー」
「そうそう、回復役ってだいたい狙われるじゃん? あ、ゲームの話ね」
「やっぱ、バランス配分にすっか」
「いや、絶対に得意不得意で分けた方がいいって」
なんかみんなの視線が僕に集中してない? 何でそんなにジッと見るの?
ええと、ええと、今の話題は得意なのにした方がいい、とかなんとか。僕に得意な物があるのか?って目で見た?
「戦うのが苦手な女子にスキル習得させても、ね」
あ、女子の話……。でもまだ僕をチラチラ見てる。僕は男子ですよー。
ほら、僕、男子の学生服着てるからね。
「まずは得意系で人選していかない?」
「本人の意思も聞いた方が……」
「大丈夫、ポチャ次郎に前線に出ろとは言わないよ」
「ポチャはあれだろ、農家とか酪農っぽいスキル」
「あ、あと荷物もちな」
あれれ? やっぱり僕の話だった?僕の得意分野は農家って思われている? 農家……やった事ない。小4の時のジャガイモ栽培は、僕のお芋だけ腐ったんだった。何でかわからないけど。
「ひとり、凄いやつ作る? 勇者みたいなやつ」
「誰がやるんだよ、俺はやだぞ」
「影魔法とかネクロマンサーみたいのある? 俺それやりたい」
「ないな。あるスキルは、なんか古臭いゲームっぽいのばかりだな」
「まずはチーム分けしないか? 前衛希望、中衛希望、後衛希望にさ、とりあえず分かれてみようよ」
「中衛ってなに?」
「前衛が先頭で戦う人、中衛は前衛の補佐と遠距離攻撃、後衛は戦いに向かない人」
「とりあえず、別れよう。こっち前衛」
「じゃ、こっち中衛。後衛はそっちで。ポチャコンビはそっちで」
みんながゾロゾロと動き出した。班わけ? 僕、どこの班だっけ?
アワアワしていたら太郎君に腕を引っ張られた。
「ポチャ次郎はこっち。俺と一緒の班な」
「あ、あ、うん。ありがと」
3つの班に分かれたけど、『前衛』という班が多かったので、前衛はふたつに分けて、全部で4つの班になった。
前衛は多かったので2チーム作ることになった。
班分け
A班:前衛6
男子 赤城、馬場、千谷
女子 呉崎、羅木、百野
B班:前衛6
男子 百目木、江崎、船橋
女子 夏原、大野、ファリタ
C班:中衛(前衛補助) 6
男子 剛力、城之内、井伊
女子 久遠、竜崎、漆原
D班:後衛部隊6
男子 日向、善哉、草凪
女子 鈴山田、董明、梁井
僕はD班だ




