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タイに行きタイ物語  作者: 冬の終わりに
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第十二話 時間を操れる能力

あきらの能力は何にしようかと考えたのですが、今回のストーリーで出てくる能力が一番、読んでいて楽しいかな?と思う著者であります。

あきらが、タイ王国の伝承、伝説に関する、本を読んでいると、マリニーさんが呼びに来て、榊原さかきばらさんが、それらしい説を見つけたようだ。


それによれば(今から、1000年ほど前、西暦900年ごろ天から巨大な火の塊が落ちてきて、今のイサーンの辺りに、落ちたという。そしてその頃と同時にその土地に竜の目撃情報が、多数上がりその近くの村が、夏が熱くならない、天変地異が何年も続き、大飢饉だいききんに瀕していたといい、その飢饉ききんから救った少年が、居たという)。


「なるほど、それっぽい伝説だな」あきらが感心しているが、肝心のカルマの目の事が乗っているわけではなかった。それに、あきらの目は、人を直接救う力は、まだ無いと言っていい。その辺は、、マリニーの方もよくわかっている。


結局、その日一日かけて、見つけた情報は、それのみであった。(これは、時間があるときに、この図書館に通った方がよさそうだな)と考える、あきらであった。


その時、一緒に来ていた、ポックさんが、突然苦しみ始めた。そしてみるみる、姿が変わっていき、手足が八本に増え、口から糸を出し周りの人間を絡め捕っていく。最後には巨大な蜘蛛の巣を天井に作ってしまった。


「おいおいおいおい、こんなこと聞いてないぞ!」とあきらが叫ぶと、周りから悲鳴が上がり、その図書館はパニック状態に陥っていく。そして、あきらに向かって、ものすごいスピードで粘糸ねんしを投げつけてきた。しかし、凄いスピードのわりに、あきらには当たらなかった。


あきらは、戦いの中で不思議な感覚を、いだいていた。(蜘蛛って実物大になったら、結構厄介な相手だと聞くが、動きものろいし、これで何か飛び道具でも持っていたら、簡単に倒せるんだろうけど、非武装勢力だったっけ?めんどくさいけど守らないとな!)っと思い、近くに割れていた、鏡の破片をもって、蜘蛛の化け物に飛び掛かり、蜘蛛の魔力の元になっている額の赤い目とも思われる部分に突き立てた。


「カルマの目が、弱点がここだって言われている感じがしたが、間違ってたかな?!」と

大声で、あきらが、アピンに言うと「多分、間違いじゃない!私の魔眼もそう言っている」と言った瞬間、蜘蛛の巣の中心部から火の手が上がり、タイ王立図書館の文献に火の手が移っていく。そして、ポックさんが人間に戻り、目を覚ます。額に軽い傷はあるが、命に別状はなさそうだ。と思うと、ポックさんを連れて皆を避難誘導するあきら達だった。


外に出ると、中とは打って変わって、雨が降っていた。しかし、火の手は図書館中に回り、もはや、カルマの目の文献は無くなったように思われたが、あきらの感覚として、一つカルマの目の能力が、感知できた。それは一つ間違えれば、世界が滅ぶ時間を操れる能力ではないか?と考える、あきらだった。


あきらは、(この事ははっきりと分かるまで、皆には黙っておこう)と思うのであった。その時にあきらの脳裏をかすめた記憶はアピンが(人が自分以上の能力が他人にあると感じた時、取る行動は二つ、利用するために近づくか、利用できなければ殺すか、二つに一つ)とそのような事を言っていたことを思い出す、あきらだった。



時間を操れると言っても、それほど長い時間ではなく、ほんの数秒ですが、それでも凄い能力に目覚めた、あきら。これからの物語、どうなっていくか?お楽しみに。

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