矢久の脳内会議 ~魔王様(♀)至上命令。サンタを撃退せよ~
時間ねぇってのに・・・ ←描くの大好き(笑)
「これ、召使い。わらわは新しい遊びを考えたぞ」
「三歳ともなると違いますね」
「当然じゃ。もはやJKだからな!」
「JKって!?」
「ジャンケンじゃ」
「違うーーー!!!」
「ちがうのか?」
「っていうか、遊びってジャンケンですか?」
「あんなのはできん! 難しいからな!」
「とすると、「もはやJKだからな」の意味が謎に包まれますね……」
「とにかく人類が体験したこともないような遊びじゃ」
「どのような遊びですか?」
「ボールを投げて渡すのじゃ。そしたら再び投げて返す」
「……それはすでにキャッチボールという名前が……」
「そんなものは却下じゃ。わらわが発音できんからな!」
「な、なんと横暴な……」
「当然じゃ。JKだからな!」
「いや、たしかに女子高生、横暴なの多いですけど……」
「魔王といえばJKみたいなモンじゃ」
「何度か読み返してみても、なんと返していいかわからないすごい言葉ですね」
「つまりわらわも大人になったということよ」
「は、はい! あとは人見知りを何とかするだけですね!」
「人見知りを何とかするんじゃない。人を何とかすればいいのじゃ!」
「その発想、魔王らしいといえば魔王らしい……」
「とにかく遊ぶぞ」
「あ、はい、キャッチボールでしたっけ」
「『ポーポー』じゃ」
「また新しい言葉ですね。そろそろ日本語覚えてください」
「わらわの言葉の方が優れてると思うがな」
「え、なぜですか?」
「三歳でもわかるから」
「な、なるほど……」
「そろそろ投げてよいか?」
「あ、はい。いつでもどうぞ……って、近くないですか?」
「当然じゃ! 遠いと届かんからな!」
「でもわたしとの距離が十センチでは……」
「それに二十センチ離れたらわらわが取れないじゃろうが」
「た、確かにこれではキャッチボールとはいえない……」
「だから新しい遊びと言っておる」
「ところで、そろそろクリスマスですね」
「うむ。クリスマスじゃな」
「意味わかってますか?」
「わからん」
「いい子にプレゼントがもらえる日です」
「む?」
「魔王様は何がほしいですか?」
「むぅ……」
「なんでもいいですよ」
「じゃあ、高い高いしてほしい」
「……そ、それはほしいものでは……」
「何でもいいと言ったろうがーーー!!!」
「いやあの……ほしい『モノ』ですね」
「モノか、じゃあキラキラ光るお空の星がほしい」
「むりですーーーーー!!!!!」
「何でもいいと言ったろうがーーーー!!!!」
「せめて円で買えるものにしてください!」
「じゃあバナナ」
「さっき食べてたじゃないですか……」
「だから思いついた」
「……」
「それがクリスマスにもらえるのか?」
「クリスマスじゃなくてももらえますね、バナナなら……」
「召使いがくれるのか?」
「いえ、サンタさんです」
「サンタさん?」
「赤いコートを着て、空飛ぶソリにに乗ってくるヒゲのじーさんですね」
「じーさん?」
「インターネットで検索して、見せます。……このじーさんです」
「……」
「赤いコート着てるでしょ?」
「……」
「彼が魔王様が寝てる間に来て、プレゼントを置いてってくれます」
「……召使いよ……」
「は、はい!」
「ただちに家の戸締りを厳重にするのじゃ!」
「え?」
「サンタとやらを一歩も家に入れるでない!!」
「ええ!? プレゼント持ってきてくれるんですよ!?」
「いらん!!!!」
「ええええーーーー!!」
「知らんじーさんが会いに来たら怖いじゃろうが!!」
「サンタにも人見知りかぁぁぁ!!!」
最近、だんだんノンフィクションの部分が増えてきました(笑)




