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ちょっときいて  作者: 矢久 勝基


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人生は麻雀の如く

 人生は、麻雀のようなものだろう。

 配牌はいぱいの時点で持って生まれたものは決まっている。山に細工でもしない限り、配られる牌は決まっており、運がよければある程度整っているし、悪ければはちゃめちゃだ。

 すべて偶然だから不公平はない。これが格差というものだ。人生は決して平等などではない。

 というか、この格差に不公平を唱えること自体が無粋というものじゃないか。すべて、偶然なのだから。


 その後の運命もすべて決められている。

 整然と並べられた山の中身は変わることがなく、四回に一度、必ず回ってくるあなたの番に手元に舞い込む牌は最後の一つまで決まっている。

 つまり死ぬまでの筋道は、生まれた日に、すでに決まっているのだ。

 それが吉と出るか、凶と出るかは、誰にもわからないのだけれど。


 しかし、たとえ透視能力や予知能力があって、ゲームを進めていけば首尾よく終わることを知っていたとしても安心はできない。人生には他人が絡むものだ。誰かが鳴けば、世界は途端に歪んでいく。

あなたが引くはずだった吉牌を、気がつけば他人が享受していることも、ままあるわけだ。

 その原因を作るのは何も他人だけではなく、あなた自身の場合もある。生きていけば、場には様々な誘惑が転がってくる。あなたはつい、その誘惑に手を出してしまうかもしれない。

 悪いことではない。実際それがあなたの成功につながるかもしれないし、そもそもそれを願って人は鳴くのだ。

 実際、それが吉と出るか、凶と出るかは、その時点ではわからない、というだけだ。


 つまり、すべては運命次第。あなたが何をしても、逆に何をしなくても、それが吉なのか凶なのかは神のみそ汁……もとい、神のみぞ知る。

 ただし、だからといってあなたは単なる傍観者なのか?結果はわからないのだから、適当に生きていけばいいやと好き放題やっていいものなのか?

 ……否だ。

 確かに配牌であなたの境遇は決められる。誠実に生きても、博打に生きても、それが良い結果、悪い結果をもたらすとは限らない。

 だからなにをすることも無駄か?……違う。

 あなたに残された判断があるのだ。それが、"何を残し、何を捨てるのか"。

 何を残し、何を捨てるのか……それにより、待ちの広い生き方となるか、待ちは極小でも上がり点の高い生き方となるかが決まる。もちろん身の程を知らなければ、ここのところの判断を誤るだろう。

 実際それで、安く上がってしまうか高く上がれるか……もしくは上がれないかもまた、わからない。が、大事なことは、自分の人生をより良くしていくために、『選び、捨てる』ことを、あなた自身が行わなければならないということではないだろうか。

 それを放棄してしまっては、得られる幸せの可能性を狭めてしまう。

 一見、すべて決められているあなたの運命は、あなたの『良くしよう』という努力によってのみ、切り拓かれるのだ。それを、格差のある相手とも競争をしながら行わなければならない。

 あなたは、勝てなければ、負けるのだ。

 弱肉強食。これが世の常でなければ、そもそもこのような言葉は存在しない。

 動物として生まれたからには、勝てなければ、食われるしかないのである。


 ……そんなエッセンスを、麻雀はすべて備えてはいないだろうか。



 って思ったのーーーー。

 夜中の三時。お正月だってーのにこんな時間まで仕事がもつれ込む矢久は自営業。

 もーね、金にならないことばっかり忙しい。ま、そんなもんだよね自営業。

 有給とか、残業は割増賃金とかを前提で考えてるサラリーマン君。社蓄だなんだと愚痴をこぼすなら自営でやってみんちゃい。ほんと、自由はあっても明日をもしれねーぜ。


 まぁ、麻雀の例で続けるなら、運だけで自分の人生、良く出来上がってしまう人もいるだろう。しかし多くはそうではない。

 できそこないの配牌と数々の誘惑の中から、自分の幸せを見い出す努力をしなければならない。

 だからみんな、流されて生きてくだけじゃなくて、自分自身で運をつかむために、がんばろーね。2018年。


 あけまして、おめでとうございます。

麻雀とか、とんとやってないナァ……

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