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ちょっときいて  作者: 矢久 勝基


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日本は混乱してる場合じゃない

 世界の対立が顕著になっている中、日本の政治も統一教会(今回は名称を"統一")と政治家の癒着を巡って紛糾している。

 根深い問題であり、場合によっては政局を大きく変える可能性もある。

 安倍さんが防波堤だったのだろう。それが崩れ、問題が表面化したことは、日本にとっていいことだったのかもしれないが、俺はこの混乱は今の世界情勢に対する日本の立ち位置としては、非常に厄介な問題だろうと思う。

 俺はこのエッセイでも何度かいってきたと思うが、アンチ自民だ。しかし実際、今日の日本の政権を円滑に運営できるのは自民しかいない。野党が連立して政権をとっても、ガチャガチャして結局長くは続かない。それは戦後何度も繰り返された。


 平時ならそれでいいんだ。ガチャガチャしても、「日本は政治がヘタだな」で済む。

 しかし今は世界が不穏であり、その対立構図の前線に、地政学的に日本が立たされる可能性がある状況にある。いや、そろそろホントに夢物語じゃなくなってきてると思うよ?

 余談だけど、台湾を中国が攻撃するとなった場合、アメリカがどうしても邪魔となれば、中国はアメリカも攻撃しなければならない。アメリカを攻撃するとなれば、当然日本に米軍基地があるんだから日本にミサイルが飛んでくる。

「軍事施設ばかりに狙ってくるから無問題」という阿呆は、ロシアがスーパーに向かってミサイル撃ち込んでる事実を知らないか。そんな阿呆はさすがにもういないか。


「いやさすがに中国もアメリカに戦争は仕掛けまい」と思うから台湾のことは思いとどまるかなとは思うけど、台湾海峡での軍事演習と言いながら、日本の排他的経済水域にミサイル撃ってきたんだぜ?

 中国は認めていないようだが、もともと外交のこじれってヤツはそういう見解の違いから始まるのだ。

 徐々に世界は動いてる。今でこそ挑発合戦かもしれないが、そんな挑発自体がなかった頃に比べれば、事態は確実に緊張へと向かっていることは間違いない。


 煽るなって?……煽るのをやめるのは構わないが、なににせよ大事なのは、日本がその世界状況に向けて、一貫した立ち位置を持つことだと思う。今世界に対して立ち位置を右へ左へと変えてしまうことは、一番よろしくない。

 欧米側についても、ありえないが中露側についても、(これもいまさらだが)完全中立の立場をとっても構わない。なににせよフラフラするのが一番、日本という国家の信用を失墜させ、世界から孤立していく元凶となる。


 そんな折に、だよ?

 与党自民党の屋台骨が癒着問題で揺らぐなど、絶対にあってはならないことだ。

 もしここで自民が地盤を足元から崩されて、日本の政治が戦国時代とかになってみろ。それこそ政治は停滞し、一貫した外交政策などを打ち出せなくなってゆく。

 もちろん実際暗躍(?)してるのは外務省であり、「首相が誰になっても日本を動かしてるのは私たち官僚なんでね」って皮肉ってた某ドラマのようであれば、大局に大きな問題はないのかもしれないが、官僚と大臣が対立を始めたりしたら、それ自体がフットワークの遅さに繋がる。

 ミサイルなんか数十分で届いちゃうんだから、国内問題を主張して追求ばかりしている今の野党が、俺には頼りなくしか見えない。


 繰り返す。矢久はアンチ自民である。

 しかし、国際情勢が明確に動き出し、日本も一つの方針を打ち出してしまった今、今はアタマを挿げ替えない方がいい。政界を混乱させるべきではないと思う。

「戦争に向かい始めたら戦争反対派は押さえ込め」って話とは違う。そういう議論での民意を問うなら分かるのだが、まったく関係ない議論で、結果日本国の外交が揺らぐことは、自国にとっても害毒にしかならないんじゃないかと言っている。

 陰謀論よろしくて申し訳ないけど、安倍さんはもしや、そういう意図のために犠牲になったのかもしれないと、思ってしまったりもする。今、日本政治が混乱することを望む国もあることだろう。


 まぁ本当は、矢久のすべての妄想は杞憂であり、宗教との癒着はちゃんと糾弾されて、ガチャガチャ政治でも許される平時であることが、一番日本にとってヘイワなことなんだろうケドネ。

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