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ちょっときいて  作者: 矢久 勝基


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201/228

九十年後の再来

 安倍元首相の、ご冥福を、お祈りいたします。


 今回はちょっと、物書きとしてレベルの低いことを書いてしまうと思うけど、「ちょっときいて」ほしい。

 いやもう、とんでもないことが起きてしまったと思う。俺の人生の中で、一番衝撃を受けた殺人事件だったかもしれない。

 軍人が首相を殺した。もちろん互いに"元"がついているけど、政界への影響力を考えれば、五、一五事件以来の暴挙だと思う。

 五、一五事件があった年、つまりちょうど九十年前、世界恐慌の余波で世界は荒れていた。その混乱から立ち直るために各国はあえいでいた。

 第二次世界大戦まで、戦争してたのは日本と中国だけかと思いきや、あっちゃこっちゃて小さな戦争が勃発していて、最終的に大国がぶつかり合って世界戦となったわけだが、とにかくそういう世情不安の中で、軍人が首相を殺すという暴挙があったわけだ。


 似てるでしょ?似てません?……「こじつけだ」といわれれば「はい、そうです」と答えておくが、今日の混乱は二年と半年前のパンデミックから始まってるところとか、世界中がきな臭い話で紛糾してるとことか、にっちもさっちもいかなくなってる様がとてもよく似てらっしゃる。その矢先に起きた、九十年後の"五、一五事件"じゃないかと、こじつけてみますよ?

 九十年前はその七年後に世界大戦となった。五、一五事件の翌年、日本は国際連盟を脱退し、その後ドイツイタリアと組んで世界と戦争をしたわけだが、その時の欧米諸国の制裁は、まさしく今の対ロシア制裁に通ずるところがあるだろう。

 来年当たりロシアだってケツをまくるかもしれない。状況みてても、国際関係は今後十数年単位(冷戦タイプなら数十年単位)で修復不可能だと思うんだが。


 当時のアメリカは中国国民党を援助していたものの、日本はアメリカと戦う気などはさらさらなかった(国民は勝手に騒いでいたが)。

 しかし、時代はもつれ、最終的に一線を越えて、戦争が始まってしまった。

 今回もNATOとアメリカはロシアに対してギリギリのところを保っているが、一度でも一線を越えるきっかけがあれば、途端に世界に火が着くんじゃないかと思う。そうなれば日本にだってミサイルが飛んでくる。

 まぁ、九十年前と今と、一番大きく違うのは核兵器の存在だと思うから、それがどのように作用するかはわからないところだけど、とにかく状況はよく似てる(とこじつけてみる)。


 繰り返すけど、そんな状況下での五、一五事件だ。

 現行犯逮捕された犯人は何も語らないだろうけど、こんなのただの私怨じゃないとは思いませんか。絶対裏があるし、つながってる何かがあることは間違いない。現職の岸田サン狙うだろって思うかもしれないが、政界的には安倍さんのほうが力持ってそうだし、世界的にもキナ臭いから対外的な陰謀があったりするかもしれんとか思ったりもするし……。(まぁ知り合いは「自民党内部じゃね?」っていってたりもしたけど……(根拠なし))


 ともあれ、小説的に考えすぎかもしれないが、こういうのは決まってなんか大きな力が動いてると思う。JFK然り、ダイアナ妃然り、キムジョンナム然り、飯島愛(?)然り。暗殺者からでは絶対に足のつかない誰か(大物)が動いてなければ、あのような暗殺が成立したとは思えない。いや、だって、いろいろおかしくね?……計画的で条件が整いすぎてるのが、個人の犯行とも思われない。

 それでも一般人には「そんなの考えすぎだよ」っていう情報しか与えられないまま、真相は闇に葬られるのが常だ。


 あれかな、この犯人、二十年後くらいに出てきた時には報酬で数億円とかもらったりするのかなとか思っちゃうけど、とにかく引いてはいけない引金を、彼は引いてしまった。

 俺は別に安倍さん好きではないが、このような形で死ぬべき人間ではないことは確かだったと思う。

 こういう、根拠のない文言は害悪でしかないけど、世界も日本も、今確実に最悪に向かって進んでいるように思える。

 どこかで何かを食い止めるべき……なんだろうけど、行き着くところまでいかないと留まらないのも歴史の常……だよな……。

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