↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ちょっときいて  作者: 矢久 勝基


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
175/228

最新機種、最新技術

 最近、携帯の会社からしきりに「スマホに買い換えましょう」というお知らせが届く。手を変え品を変え、『スマホは便利ですよ』から、『あなたの機種はもう修理期間が過ぎてますから、壊れたら大変! 新品に換えてね☆』みたいなパターンもある。

 なににせよ、契約してるソフトバンクは2024年に3Gの通信網を撤収するらしく、どちらにせよ私の携帯はあと2年半の命だ。

 しかし何が気に入らないって、「スマホに買い換えましょう」のパンフレットで、

「操作が簡単! これなら私も使いやすいわ♪」

 みたいなセリフを吐いてるイラストが、なにかとじーさんばーさんだということだ。

 おいおい、矢久は……まぁオッサンと言われる歳にはなったが、決してまだじーさんばーさんと呼ばれるほどじゃないぞ。


 いや、じーさんばーさんと呼ばれるのが嫌なんじゃない。

 携帯会社の、このパンフレットが言いたいのはつまり、

「お前ら、新しい操作が覚えられないor覚えたくないくらい脳みそが老化してるかもしれないが、そんなアナタ方でも使えるくらい簡単操作にしてやったから、とっととスマホに換えろ」

 ということだろ。

「俺は別に操作が難しいからスマホにしないんじゃねーんだボケ」

 と言いたくなってしまう。

 ではなぜスマホに換えないのか。……答えは非常に単純で、必要がないからだ。


 最近の技術はすごい。アレもできるコレもできる。そのうちスマホがなければ住民票とかすら取れなくなるかもしれない。だから、大げさに言えばスマホがなければ人間の生活すら危うくなるかもしれない。

 私はそうなるかもしれない未来に警鐘を鳴らしたい気持ちで、『時代の孤児』という作品を描いたことがある。人間の尊厳は、人間自身にあるのだ。と言いたかった。

 話を戻すが、そういう技術を皆一生懸命追って、新機種がどうの便利がどうのと言い、そのうち前世代の技術を見下ろすようになる。「え? まだガラケーですか?」

 いや、だけど、お前ら本当にその最新機種、最新技術を使いこなしているのか?

 もっと言えば、お前らにその最新機種、最新技術は本当に必要なのか?


 ちなみに、パソコンは10年以上前のシロモノ。中に入ってるソフトも当然古い。

 セキュリティだけはしっかりしているが、誰に聞いても「まだそれ使ってるのか」といった反応を期待できる(?)シーラカンスぶりである。

 でも、それで、生活のことが足りるのだ。いや、10年前のこのレベルで、本当に足りないヤツなんて、本当は日本にどれくらいいる?

 多くのメモリやマシンスピードが求められるものなど、ゲームくらいしか思いつかない。ゲームをして『最新技術が必要だから最新機種が必要です』というなら、分かる。分かるが、ゲームで「俺は最新技術のマシンを駆使してる。お前は遅れてる」と言われる筋合いもない。


 最新技術など、本当に一般人に必要なのか。

 作るほうは作ればいい。どのような分野も、日々の研究によってこれまでなかった技術を積み重ねていくことは当事者達のチャレンジだし、喜びだと思う。そこに必要かどうかなど、論議することは野暮というか無意味だ。

 ユーザー側だって、追いかけたい奴は追いかければいい。その技術を使いこなそうがこなすまいが勝手だ。どうせほとんどの人間に、最新技術など必要ない。

 しかし、必要ないものを必死に追いかけて、追おうとしない者を見下ろすって傾向がどうも不思議に思えてならない。


 スマホの必要性。語れるものなら語ってみやがれ。便利かどうかなんてどうでもいいよ。俺は今の生活で充分に便利を享受してるわ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。