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ちょっときいて  作者: 矢久 勝基


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なにあの選挙・・・

 選挙に腹が立つ。てか、野党に腹が立つというべきか。

 矢久はどちらかといえばアンチ自民(政策によっては賛成)だが、大野党は大野党でエネルギーを感じず、零細野党は非現実的なことばかり言っている。耳障りのいい、目立つことを言えばそれで注目されるからなのだろうが、底の浅さが丸見えだ。投票所で入れたい政党なんか見つかりゃしない。

 これでよく、『投票にも行ってないのに、政治がけしからんなどと言うな』とか言えるものだ。


 ちょっと例えてみる。

「これら、すっごいつまらない小説十作品の中から一つの作品を選びます! 投票よろしく!」

 と押し付けられ、あまりに選べないでスルーしたら、すっごいくだらないのが一位になった挙句、

「では国民は全員この小説をもてはやしてください。みんなが選んだんですから。え? 選ぶことすらしなかったんですか? 選ぶこともせずに選ばれた物に文句ばっかり言ってるんですか? そんなの通ると思ってるんですか?」

 ということだろう。馬鹿か。


 政治家は、政治のプロなんだろう?

 奮い立つような未来を描いて客(国民)を沸き立てるのが仕事だろう。一つも魅力的な(そして現実的な)未来が描けないとは何事だ。

 普通は、そんな業界は死ぬ。

 例えば、人が小説を選ぶ時、当然自分が面白いと思うものを選ぶ。その際一つも面白いものがなければ小説は読まないだろう。すべての小説がつまらなければ、小説界自体が死ぬ。

 小説に限らず、普通の業界というものはそういうものだ。

 小説がまだ生きているのは、まだ面白い小説があるからだ。小説の世界を魅力的に見せられる作家がいるからだ。

そして、そのプロの小説が選ばれる。……それが、プロだろう?


 日本の政治家には、そういうプロがいない。……とは、俺が書いちゃいけないかな。

少なくとも21日の投票率だった48%の国民は、誰かにそういうプロを感じたのだろう。逆に言えば、半数以上が政治家にプロを感じていないといえるんだけど。

 政治家にプロを感じた、誰かを選びたいと思った人は有権者の48%(義務だからと思ってしぶしぶ行った人はいないこと前提)。……それは、戦後二番目に低い値だそうだ。

 これが業界側の責任になるのが普通の業界。今の日本人は政治に関心がないと国民のせいにするのが政治。……プロがそれでいいのか?


 もちろん、政治屋さんも人間だ。今の日本の目が覚めるような政策など並みの人間では思いつかないことは分かる。

 分かるが、それが、プロでしょ?

 あなた方、それを承知で政治屋目指してるんじゃないの?

 プロがプロの仕事をしなくて、どうして許されるのだ。

 今の野党にはそれを感じないから、そりゃ自民が勝つんだろう。矢久がいくらアンチでも、今、政権運営ができるのは自民しかないことは分かる。これは何も自民が優れているんじゃなくて、戦後日本の構造がそうなっているのだと思う。

 正直、"政権野党"は民主党でとどめだったと思う。

 なら、選挙以前に自民が勝つに決まってる。


 挙句の今だ。こういう政治と選挙をやっていて、よくぞ選ばない国民のせいにできるものだと思う。

 政治家が政治のプロであるのならば、もっとちゃんとプロらしいところを見せてほしい。

 特に野党。……俺が言ってることはちゃんちゃらおかしいだけか?

「ならお前やってみろ」はナンセンスだぞ。

目指すプロの分野が違うんだ。


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