私、橘楓。 vol.095. 一瞬、目を落とす陣内。
「でも…結構…他の先生の年齢も…知ってますけど…。私が31、他の男性教師は…殆どの先生…若すぎるか、かなり年上になっちゃいますから…。」
「ふんふん、なるほど…。…考えてみれば…、そうなるか…。」
頭を上下に奥山。
「そういう…優美子は…もう…決まっている男性…いるんだっけ…???」
その奥山の言葉に今度は相磯の目が点。
「や~だ、眞理子~バカ。」
「ははは…、これは失敬、そうだった、そうだった、もう…あんたには…ねぇ…。意中の…素敵な男性が…。ははは…。」
「もう~。」
そんな奥山と相磯の会話を聞いて陣内…、
「えっ…???相…磯…先生…、好きな人…、いる…???か…。」
「そう…。優美子には…いるんだって。スポーツの好きな男性の方…、とでも、言っておきましょうか…。」
その言葉を聞いて、一瞬、目を落とす陣内。
「…と、言う事で、陣内先生…、頭の隅に…留めてくれて頂けないかしら…、その彼女の事…。」
「は…、はぁ…。」
「ん~~やっぱり美味しい…これ…。これなら…男性にも…受けるんじゃないかしら…???」
そう言う風に言う奥山に…、
「そうですね…、うん、旨い。」
少し元気なく…。
帰りの電車の中で陣内、
「そっか~いるんだ。当然っつったら…、まっ…当然か…。」
コチラはまだホームのベンチで…。
「んもう~びっくりした、何を言い出すかと思ったら、眞理子~!」
「まっ…、いきなりあんたの事…好きなんじゃないの…???…な~んて言っても、答えてくれないでしょ。」
「…で…???これからどうすんのよ???そんな…紹介したい女性なんて、いる訳ないのに…。」
「まぁ…嘘も方便。どうにか…なるでしょ。」




