私、橘楓。 vol.093. 「この勘は…。」
「ねね、楓…、陣内のあの匂い…。会場じゃあ、言いづらかったけど…。」
そんな朱実の声に楓、
「もう…完璧じゃない、優美子先生の隣であの匂い。」
「あれって…何の匂い…???」
「多分…シャンプーの匂い…。」
「へぇ~~!や~るね~陣内。」
「ん…???どうした…陣内先生がどうの…。そう言えば…会場で…???」
楓と朱実に振り返って大輔。
「ん~、もしかして…陣内と優美子先生…。……かも…。」
最後は口パクで…、朱実。
「うえっ、うそ…!!!マジで…???」
思いっ切り大口を開けて慎二。
腕組みをしながらの楓。
「この勘は…当たるよ~うん。…ねね、くっつけちゃおっか!!!」
「キャハ。」
と、朱実。
「…いい…かも…。」
「うん。」
「お~し。」
合点する男子。
「おっ、楓からメール来てる。……え―――――ッ!!!」
小さな声で…、会場で部員たちと帰り支度をしながらの陽子。
「優美子先生と…くっつける…ってが…へぇ~~!……おっもしろそ…ふふ…。」
「へぇ~校長先生…、こういうお店…知ってるんですね~!」
店内を見渡しながら奥山に相磯。
「うん。友達から教えられて…、と言うか…、一度連れて来られて…、ここのパスタ…もう…最高だったのよ~!私のお薦めはこれ。」
相磯と陣内の前に、メニューを見せながら、
そのメニューの中にあるトマトソースパスタの写真に指を当てる。
「どっ、食べてみる???」
「美味しそうですね~私…これ。うん。陣内先生…は…???」
「あっ、僕も…それで…いいかな~うん。お願いします。」
「ではまず、ウチの演劇部の素晴らしい舞台に…、乾杯。」
奥山と相磯はワインを…、そして陣内はビールをオーダー。
奥山、
「うん。美味い。…ところで…。」




