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私、橘楓。  作者: THMISmama
84/208

私、橘楓。  vol.083.  限定販売のスイーツ。

学校帰りに公欠で休んでいた大輔からメール。

「やられたよ、明和に完敗。」


「そっか~!大が出てても…、駄目だったか~、やっぱり…強いんだ、明和。」

メールを見ながら楓。


「何てったって、去年の準優勝校だからね~!あ~あぁ、終わったか~高2の夏も~!」

思いっ切り両腕を空に向けて伸ばしながら朱実。


「しっかし…、誰よ、あの子…、妙にすばしっこいし、ボールさばき…凄かったよね~!」

「うん。」


「さてと。今度は私の番か…。」

楓の左隣で歩きながら言う陽子。


「11月だよね、演劇コンクール発表会。」

と、楓。


「陽子、ガッツだぜ。」

右手で拳を作ってガッツポーズをする朱実。


「うん。…あと…1ヶ月半…、か…。」




「あっ、これいい、いい。ね、大、見てコレ!!!」

ショップの店先のレディスグッズを見て楓。


「ほっほう~、こういうのも…ある…か。ふ~ん。」

「どうよ、どうよ、これ…ほら…。」


「はは…楓なら、何でも似合うよ。」

「うっそ~~!!!」


そして、歩きながらふらりと入ったカフェで…。


「そうなんだ、じゃ、大の2番目のお姉さんって、来年、大学なんだ。」

「うん、だからただいま猛勉強中。」


「そっか。綺麗な人だよね、大のお姉さんって!!」

「プッ!?えっ、え~~!!!」


「な~に吹き出しちゃってんのよ~!かかか。」




「な~んか感じ違うよね~楓がいないと…。」

朱実と2人で限定販売のスイーツを食べにショップに向かいながら陽子。


「まっ、仕方ないや~な、新婚夫婦のご招待とあらば。」




季節は秋。10月下旬の土曜日の午後、

3人で以前からチェックしていた限定販売のスイーツを食べに…。

ところが丁度その日の午後に、橘家全員が新婚夫婦の新居に、招待を受けたのである。


楓、

「えっ、新居!!!!」




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