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私、橘楓。  作者: THMISmama
82/208

私、橘楓。  vol.081.  接戦…、苦戦…。

「へぇ~中々やるもんだ女子。」

唇に人差し指を付けながら2階の席で観ている男子バスケ副キャプテンの中居。


「まっ、これで2回戦もうちだな。彼女…何てったっけ…、確か…橘…???」


そう言う沖田に、大輔。

「楓ですキャップ。同じクラスだから…。」

「そうか、そうか…大輔のクラスか…。リーチあるねぇ。女にしては…。う~ん。どう思う…真唯子~~???」


「ふ~ん、いいセン…してるね、コウちゃんのご明察通り。」

右手を頬に当てながら真唯子。


「コウ…ちゃん…???」

と、小さな声で大輔…。


「ふん。沖田公則。名前がおおやけの公で、音読みすりゃ…ね。」

小さくぼそっと言う久保田。


「でも…シッ。このふたり…家……、隣同士だ。しかも…従兄妹同士。」

「えっ…、え~~???」



「あ~ん、何か言ったか~ヤス~???」

「うん~にゃ。」


大輔…、

「…って…、まじかよ…。」



ゲーム終了、自然に陣内の傍で両手を叩いて勝利に拍手を贈る相磯。

にこにこと陣内を見ながら…。

それに照れながら頻りに頭の後ろを掻く陣内。



東京都高等学校バスケットボール高体連。

AブロックからDブロック。それぞれが40校ほど。それぞれがトーナメントである。


2回戦を無難に乗り切り、3回戦を何とか物にした桃李女子バスケではあったが、

勢いもそこまで。


4回戦を接戦ながらも前回も苦戦した強豪、海南大附属高校に、

後半のメンバーチェンジでペースを崩される桃李。


「うそでしょ、こんな子…、前…海南とやった時…いたっけ…???」

マークしてもマークし切れない朱実。


「何なのよ、このボールさばき…。今までの海南と違う。」

絶妙なボールさばきに翻弄される楓。



「ここまでか…。」

静かに息を吐くように呟く陣内。


そして…ゲームセットに桃李女子、

「あ~ぁ。」




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