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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章─極子水星要塞〜演劇の始まり〜─
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欠片74.『潜入─2日目』


欠片ピース74.『潜入─2日目』です!






【アストラの潜入から2日目】

【アストラサイド】



早朝、『旅人旅館イン・トラベル』の一室にて、アストラとクロードは会話をしていた。



「───。では頼むぞ。」



「かしこまりました。そのようにお伝えします。」


──バシュンッ。

 

消え去ったクロードを見送った後。アストラは部屋を出て行った。

誰もいなくなった部屋のテーブルの上には、3本の白い花が花瓶にかざられていた。



─────────────────────────



コツ──コツ──。



部屋から出たアストラは、廊下を歩いていた。



「昨日は結局。何も得られなかったな。」

「今夜もまた出向くとしよう」


「さて──もう一度、街の構造を確認しておくか。」



コツ──コツ──。



アストラはつぶやくと、そのまま歩いて行った。



─────────────────────────



祈祷要塞プレイヤーフォートレス  大聖堂だいせいどう内】



──バシュンッ。


大聖堂の一室の一つである部屋の中に、クロードは戻って来ていた。



「あら?クロード」

「おかえりなさい。」


「ただいま戻りました。ホリー様。」



「向こうはどうだった?」


「今のところ特には。」



「そう。まぁいいわ。」

    ・・

「今日はアレが済んだら休んでていいわよ。」

「アナタも疲れてるでしょ?」



「いえ。このくらいは平気です。」


「そう?でも無理はだめよ。」

「これから先──アナタの仕事は多くなるわ。」



「………。」


「かしこまりました。では、一度。サーチくん達の所に挨拶だけしておきます。」



「分かったわ。サーチ様によろしくね♡」


「はい。かしこまりました。」

「それでは失礼致します。」



─────────────────────────

─────────────────────────



祈祷要塞プレイヤーフォートレス 鍛治加工場かじかこうば



──"カァーンッ"!!──"カァンッ"!!


部屋中に広がる──赤やオレンジ色の光からは、ものすごい熱量を感じ。

その場にいるだけで、ひたいから汗が流れ落ちるほどだった。



「──くんッ!」



──"カアァァン"!"コンッ……コンッ"!!



「──チくんッ!!」


"カァン"!!"カカァァ──ン"!!



もの凄い集中力で『骸鎧屑蠍スカルピオ』の破片クズを炎に入れ。取り出し。金槌かなづちを振るう。

その繰り返しの作業を行いながら、サーチの集中力は凄まじかった。



「───チさん。聞こえていますか?」



「──サーチくんッ!!」


ようやくここで、サーチは自分のことを呼んでいる人物がいたことに気がついた。



「……あえ?」

「どうしたんだよヒイロ」


「それがね。サーチくんに会いたいって人が来てて──」



「お久しぶりですね。サーチくん。」



「おあぁぁ──!!クロードさんじゃん!」

「こっちに戻って来てたんだ!師匠は大丈夫そうだった?」


サーチが勢いよく質問すると──『カチッ』っと、メガネのレンズをズラしながらクロードは答える。



「ええ。問題なさそうでしたよ。」

「私は今日。大聖堂だいせいどうにずっといますので、何かあれば言ってください。」



「分かった!でも、こっちはしばらく動けそうにないかもな。ハハハ……。」


「そうだ!明日むこうに着いたらさ、師匠に伝えてもらえるかな?」

「オレも──少しは路銀シリカ稼げそうって!」



「ふふ。かしこまりました。」


クロードは少しだけ微笑むと。すぐに目を鋭くさせて、アストラからの伝言をサーチに伝えた。



「それから、アストラさんから伝言を預かっています。」


「師匠から?」



「ええ。内容は……。──────。」



「はぁぁ〜〜〜!!?」


「マジかよぉぉぉ〜〜……。」

「歩くって、そういうことか…。」



「タンレン。」

「だそうですよ?ふふふ。」



「ダァァア〜〜!!あのクソ師匠っ〜〜!!」


「なら……マジで時間が足りないなぁ。」

「……とりあえず分かったよ。ありがとう!クロードさん!」


          ・・・

「いえ。では──もしその時がくれば。よろしくお願いしますね。」



「うん。分かった!頑張って探しとくよ……。」


肩の力が抜けたように返事をしたサーチに、クロードは立ち去ろう歩き出した。


「では。私はフロデューテさんの所にも行きますので、この辺で。」



「うん!ありがとうー!」


そのやりとりを見ていたヒイロは、サーチに質問した。



「さっきのは?」


「えーと……。協力者かな?詳しくは話せないんだ……すまん!」


「いや、全然いいよ!」

「あと……作業の手を止めさせちゃったけど…。」


「大丈夫そう?」



「あぁぁぁ〜〜!!」

「せっかく変形させられそうなとこまで行ってたのにぃ〜〜!!」



「あははは……ドンマイだね。」



大声で嘆くサーチは、再び破片ノ武器(ウェード)を造り始めるのだった。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


[今回の一言♩]

ユリニトの設定集のイメージイラストがマモンと髪色がごちゃまぜになってました。

今後イラストの修正も行います。

また、見た目や服装の変更もあるかもしれません。


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