欠片73.『潜入ー1日目・花』
欠片73.『潜入ー1日目・花』です!
※ シリカ
アルミ硬貨=1シリカ=1円
青銅貨=10シリカ=10円
白銅貨=100シリカ=100円
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調
ー1本=幕間、過去
ー2本=時の流れ
【フロデューテサイド】
『ーアタシを弟子にして!!』
『『念話』の魔屑道具の作り方を教えてほしいの!!!』
フロデューテの真剣な眼差しに、ジグは少し考え込んだ。
『…そうさねぇ。』
魔屑道具屋 店主 [ジク(73)]
[種族:獣人 (カピバラ)]
『…技術は無理さね』
『けど、作り方なら教えてあげようかね』
『ほっほ』と笑顔でジグは答えた。
『ほんとにー!!ありがとう!おばあちゃん!!』
『ジグでいいよ。』
『分かった!ジグさん!』
そうして、フロデューテはジグから『念話』の『魔屑道具』の作り方を伝授させていただくために説明を受けた。
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【サーチサイド】
「よーし!戻ってきたぞ!」
真っ白な教会や建物が広がる祈祷要塞にやって来た冒険者一行。
「わぁ〜綺麗な街だね〜!」
『にゃ!!にゃにゃっ!?アッチからいい匂いがするにゃー!』
『手入れが行き届いており、素晴らしいですね。』
「どうでもいいけど、アタシは早く…お風呂に入りた〜〜い」
と騒いでいた。
その後、サーチが準備を始めるためにヒイロと行動した。そして、他の3人は各々が行動していった。
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【極子水星要塞 郊外の森の奥地】
【アストラサイド】
「この辺りのハズなんだが」
「なかなか見当たらないな」
「仕方ない…」
「一旦戻り、街の調査といくか」
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外の景色も暗くなり、極子水星要塞がある地上には静寂が訪れる。
地下に広がる『地下繁華街』にアストラは足を運んでいた。
その姿は、いつもとは違っていた。
ポニーテールを解き、後ろ髪がフワッと靡く。
しかし、顔をあまり出せない為、薄汚れたフード付きのローブを被った。
(人がこれほど…)
(昼間とは大違いだな)
日が落ちる前に1度、アストラはココに訪れていたのである。しかし、その時は人があまりいなかったため、情報収集を諦めた。
その代わりに、極子水星要塞の全体像を把握する為に様々な地区を訪れていたのだ。
「さて、何か掴めるといいが。」
まずは、繁華街の光景を眺めながら歩いてゆく。
(いろんな店があるな)
(人混みも凄い)
(…!…アレは…)
と、繁華街の片隅で、ボロボロの服を着た少年が膝をついて座っていた。
その少年の元へ、歩み寄るアストラ。
(みすぼらしい格好だな。)
(まるで……あの時の…)
「………これ…。」
その少年の膝下には、小さな紙コップ1つと小さな花がいくつか置いてあった。
その紙コップの中には、3枚ほどの青銅貨が入れられてあった。 ※
値段にして30シリカほどだった。
そして、花の方は白い3つの花弁が付いており、その形は三角形になっている。
アストラは、少年の前でしゃがむとこう告げた。
「……キレイな花だな」
「いくつか頂いていこう」
と、その言葉を聞いた少年はとてもキラキラした目で喜んでいた。アストラは白い銅貨を3つ入れ、花を3本持ち去っていく。すると人々の"ガヤガヤ"とした声の中から少年の声が聞こえた。
「…あ……ありがとう…!」
少年のお礼に、ニコッと微笑むとその場を後にした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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[今回の一言♩]
どうやって話を繋げようか悩み中〜




