欠片64.『作戦会議』
欠片64.『作戦会議』です!
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調
ー1本=幕間、過去
ー2本=時の流れ
「いいか、まずワタシたちの目的は」
「メリウスの疑惑の真相を暴くことだ。」
「だが、サーチは極子水星要塞について」
「なにも知らないため、先に行かすことはできない。」
「うん」
「フロデューテは、訪れたことはないが」
「どんな要塞かは、知っているな」
「しかし、先に行っても路銀も無ければ、素材もないため行動に制限されて意味がない。」
『うん』
「ここまではいいな?」と、2人に問いかけるアストラは、続けて説明する。
「それならば、訪れたことがあるワタシが」
「先に潜入し…路銀用の素材を集める」
「その後、フロデューテを呼び…魔屑道具の作製に取り掛かってもらう」
ここまで聞いていたサーチが、ムズムズと肩を震わせている。それに気づいたアストラは、説明を短縮して結論を伝えた。
「サーチ、オマエは最後だ」
「それも……聖女の後にな」
その言葉を聞いたサーチは、「えぇぇぇぇええ〜!!?」と叫び、落胆していた。
そんな姿を気にもせず、アストラは説明を続ける。
「フロデューテの次は…」
と聖女[ホリー]を見て言葉に出す。
「聖女であるアナタだ」
「アナタは、直接的な関係はない」
「だが、ここに残すのも……そこの付人が心配するだろう」
「要塞についたら、好きにしてかまわない」
・・
「協力関係は…あくまで移動までだ」
「ええ、分かったわ。」
「それでいいわよね?クロード」
カチャリ。と半分しかレンズがないメガネを、指で押し上げながら付人の[クロード]は口にした。
「もちろんです。聖女様がよろしければ、私はかまいません。」
「よし」
「では、次に『記憶移動』の、インターバル期間について説明をする」
「あの付人の能力による制限は、一日に一回しか『記憶移動』が行えない。ということ…」
「そして、一度訪れた。または、知っている人物の元にしか行けないことだ。」
「うんうん」『ええ、そうだったわね』と相槌を打つ2人。
「つまり、一人を運ぶのに…二日かかるということになる」
「その間に、各々(おのおの)が自分の役割を果たせ」
「そして、同時進行で極子水星要塞内の調査も行うぞ」
「よっしゃぁぁあーー!!」
「ぁぁぁあ〜…って、オレは何したらいいの?」
意気揚々と意気込んだサーチだったが、自分の役割を聞かされていないことに気付く。
その様子を見たアストラは、サーチに対して…少しだけ口角を上げたまま、意地悪そうに告げた。
「オマエには…歩いてもらうぞ」
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[今回の一言♩]
ラーメンに入ってるキクラゲって、何であんなに美味しいの?




