欠片63.『再確認』
欠片63.『再確認』です!
買い物を済ませた3人は、大聖堂の中へと足を踏み入れていた。
【祈祷要塞 大聖堂広間】
「うっわ〜スゲェな……。この教会」
「岩囲水要塞の教会よりもでかいぞ!!」
「ガラスの色も。相変わらず色がいっぱいだ!」
サーチが騒いでいると、奥からホリーの声が聞こえてきていた。
「お待ちしてましたわ!サーチ様っ!」
「げっ…。」
「どうされたのですか?サーチ様ぁぁぁ〜!!」
頬を赤く染めるホリーに、サーチはドン引きしていた。
そして、小声で「……なんとかしてくれ。フロデューテ。」と聞こえてくるも──
フロデューテは無視。
続けて「…アストラぁ〜……。」と助けを求めるも──
当然相手にされず。
引きつった顔のサーチと、逆に惚気るホリーの構図ををよそに。アストラは話しかけた。
「それで。記憶移動の件はどうする。」
「確かめるために、リスクは犯せないぞ」
アストラは、鋭い眼差しで、ホリーとクロードを見つめていた。
「そのことなんですけど……。」
「やはり。私たちも不安なので、お一人ずつの移動という形になりそうです……」
「それだと、かなり時間がかりそうだな〜」
「サーチさまぁ〜。申し訳ございませんっ。」
涙目のホリーに大して、サーチは無反応だった。
そして、アストラは少し考えていた。
「──分かった。それでいい」
沈黙を遮るように出した言葉に、サーチとフロデューテは驚く。
「──えっ?」『──えッ!?』
『ちょっとまってよ!そんな事したら……』
『アタシたち、バラバラになっちゃうじゃない?』
「そうだぞ師匠!!」
「やっぱり、みんな揃って歩いて行こうぜ!」
「時間の無駄だ」
「効率を考えろ。バカ弟子」
サーチの意見にアストラは反論し、言葉を続ける。
「オマエたちは、何をしに極子水星要塞へ行くつもりだ?」
「それは……」
「──!」
➖───────────────────────
アストラの言葉に、フロデューテは言葉を飲み込むと話し始めた。
『八天星。水星。メリウス・マーキュリに──』
『子供を誘拐して。殺害した疑惑がある。』
────────────────────────➖
何かを思い出したようにサーチが呟く。
「八天星──」
「メリウス・マーキュリが子供を誘拐した疑惑……」
『そして──』
『その子供達を………殺害したかもしれない。』
『その真相を確かめるために、アタシはついてきた。』
「──そうだ」
「我々に時間をかけているヒマはない。」
「そうはいっても──」
「ワタシたちには、路銀が必要なのも事実だ。」
「そこで、移動に制限があるのなら。各々《おのおの》が先に潜入し──」
「個別で行動すればいい。」
「──!!」
『──!』
『でも……。アタシだってよく知らない土地で、アナタたちは動けるの?』
「詳しくは今から説明する。」
「その前に。もう一度、必要な情報を確認しておくぞ」
「いいか──」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
[今回の一言♩]
他の作品から得るものが多くて。とても参考になってます。




