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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
48/267

欠片46.『魔屑道具師』

欠片(ピース)46.『魔屑道具師(ませつどうぐし)』です!


※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調、効果音など

ー1本=漫画の場面転換、幕間、過去回想など

ー2本=漫画で例えた時の流れ


【路地街】


翌朝、路地街に多く店が出される中、宝石店があった場所には何もなかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【とある大要塞にある大きな教会】


「お疲れ様でした。」


1つしかないメガネのレンズを、持ち上げた人物が話しかける。


「迎えに来てくれて、ありがとう」



「いえ」

「うまく、運命(うんめい)流星(ながれぼし)を導くことが出来ましたね。聖女様。」



「…そうだね」


「ここからが大変だよ。流星(ながれぼし)くん。」


金色の(ふち)に白いフード付きのコートを被った少女は、静かに座り、祭壇(さいだん)に向かって祈りを(とな)え始めた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


岩囲水要塞(ガードルドフォートレス)


水上宿屋(フローテ・イン)で一夜を過ごしたサーチたち4人は、極子水星要塞(ミニマルフォートレス)に向けて準備をしていた。



「ここを出るっていってもさ、外がこんな状況だと…難しくないか?」


『困ったね〜…まさか教会の信徒(シント)達が衛兵を動かしてくるとはね』


『幸い、リオンさん達に(かくま)ってもらったおかげで、なんとかなってますけどね〜』



『ただ、この状況も長くは続きませんよ〜』

『どうしますか?サーチくん』




すると、話を聞いていたフロデューテが口を開いた。


『とりあえずアナタ達は、白骨屍屑山(コープスベッジマウンテン)にいくのよね?』



「うん」



「あ!!そういえば!!」


サーチは、リトル村で出会った[セイント]の言葉を思い出していた。


➖ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「ーーーオヌシらの目的地は白骨屍屑山(コープスベッジマウンテン)じゃったかのぉ?」


「うん!」


「なら、ここから白骨屍屑山へ向かう途中にある要塞で、『聖屑札(サンクチュアリ)』を用意しておきんさい。」


「サン…クチュアリ?なんだそれ?」



「特殊な領域を生み出す『魔屑道具(ませつどうぐ)』の一つじゃよ』



「なんでそんなのが必要なの?」


「行ったら分かる。冒険をしておるのじゃろう?そこはオヌシの目で見てみんさい。ホホッ」


「ん〜よく分かんないけど、用意しとくよ!ありがとう!」


「ウム!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー➖



「オレ、まだ聖屑札(サンクチュアリ)を買ってなかったんだ…どうしよう」

「こんな状況じゃ、買えないよなぁ」



聖屑札(サンクチュアリ)だって?それならアタシが作れるけど?』



『え???』



フロデューテの言葉に、サーチとユリニトが驚く。

続けてフロデューテが説明した。



『実は、アタシは魔屑道具師(ませつどうぐし)なの!』

『材料は…道具と一緒にカバンにあるから…それを取り返さないといけないわね。』



「ほんとか!!」

「なら、それが出来たら、白骨屍屑山(コープスベッジマウンテン)に行けるな!」


『では、カバンの件はボクがなんとかしましょう♩』

『あるのは教会でしたよね?30分ほどあれば持って来れると思いますよ〜♩』



『ほんとに!』

『ならお願い!』



『サーチくんとアストラさんは、今後の脱出について計画を立てておいてもらえますか?』



「分かった!まかせろ!!」

 


「話はまとまったようだな」

「準備ができ次第、ここを出るぞ」


アストラの言葉に3人は頷き、準備へと取り掛かった。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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