欠片46.『魔屑道具師』
欠片46.『魔屑道具師』です!
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調、効果音など
ー1本=漫画の場面転換、幕間、過去回想など
ー2本=漫画で例えた時の流れ
【路地街】
翌朝、路地街に多く店が出される中、宝石店があった場所には何もなかった。
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【とある大要塞にある大きな教会】
「お疲れ様でした。」
1つしかないメガネのレンズを、持ち上げた人物が話しかける。
「迎えに来てくれて、ありがとう」
「いえ」
「うまく、運命の流星を導くことが出来ましたね。聖女様。」
「…そうだね」
「ここからが大変だよ。流星くん。」
金色の縁に白いフード付きのコートを被った少女は、静かに座り、祭壇に向かって祈りを唱え始めた。
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【岩囲水要塞】
水上宿屋で一夜を過ごしたサーチたち4人は、極子水星要塞に向けて準備をしていた。
「ここを出るっていってもさ、外がこんな状況だと…難しくないか?」
『困ったね〜…まさか教会の信徒達が衛兵を動かしてくるとはね』
『幸い、リオンさん達に匿ってもらったおかげで、なんとかなってますけどね〜』
『ただ、この状況も長くは続きませんよ〜』
『どうしますか?サーチくん』
すると、話を聞いていたフロデューテが口を開いた。
『とりあえずアナタ達は、白骨屍屑山にいくのよね?』
「うん」
「あ!!そういえば!!」
サーチは、リトル村で出会った[セイント]の言葉を思い出していた。
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「ーーーオヌシらの目的地は白骨屍屑山じゃったかのぉ?」
「うん!」
「なら、ここから白骨屍屑山へ向かう途中にある要塞で、『聖屑札』を用意しておきんさい。」
「サン…クチュアリ?なんだそれ?」
「特殊な領域を生み出す『魔屑道具』の一つじゃよ』
「なんでそんなのが必要なの?」
「行ったら分かる。冒険をしておるのじゃろう?そこはオヌシの目で見てみんさい。ホホッ」
「ん〜よく分かんないけど、用意しとくよ!ありがとう!」
「ウム!」
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「オレ、まだ聖屑札を買ってなかったんだ…どうしよう」
「こんな状況じゃ、買えないよなぁ」
『聖屑札だって?それならアタシが作れるけど?』
『え???』
フロデューテの言葉に、サーチとユリニトが驚く。
続けてフロデューテが説明した。
『実は、アタシは魔屑道具師なの!』
『材料は…道具と一緒にカバンにあるから…それを取り返さないといけないわね。』
「ほんとか!!」
「なら、それが出来たら、白骨屍屑山に行けるな!」
『では、カバンの件はボクがなんとかしましょう♩』
『あるのは教会でしたよね?30分ほどあれば持って来れると思いますよ〜♩』
『ほんとに!』
『ならお願い!』
『サーチくんとアストラさんは、今後の脱出について計画を立てておいてもらえますか?』
「分かった!まかせろ!!」
「話はまとまったようだな」
「準備ができ次第、ここを出るぞ」
アストラの言葉に3人は頷き、準備へと取り掛かった。
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