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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章─極子水星要塞〜演劇の始まり〜─
38/323

欠片36.『滝』


欠片ピース36.『滝』です!




機竜翼獣ワイバーン』の破片クズを持ち帰ってきたアストラたちを見て、ユリニトは大喜びしていた。



『うっは〜〜!!凄いですよ!これぇ〜!!』

一攫いっかく千金狙えるんじゃないですか?アハハハッ♩』


『この銀色に輝くツヤツヤのウロコっ♩ハァ〜……素晴らしいっ〜!!』



機竜翼獣ワイバーン』の鱗に張り付いて、ほほこすりつけるユリニトを見て、サーチはドン引きしていた。



「……なんか、オレが破片ノ武器(ウェード)を造るときみたいだな。気持ち悪い……。」


その言葉を聞いて、アストラは冷たい視線を送りながら密かに思う。



(自覚はあったのか)



「ま、まあ!これで路銀シリカにも困らないし、聖屑札サンクチュアリも買えるよな!」



─────────────────────────



機竜翼獣ワイバーンとの戦闘跡地から南東42km】

(進行1654km 残り1076km)



3人の行手に、河岸までの幅が150mはある大きな川が現れた。


『困りましたねぇ〜……。迂回うかいするしかなさそうですかね。』



3人は川に沿って下流まで歩いていくこと3km、そこは行き止まりの崖になっていた。



"ドゴゴゴゴゴッ───"!!!



聞こえてくる物凄い轟音ごうおんに、サーチはテンションが上がっていた。


「うほぁぁぁあ〜〜!!デッカい滝だー!!」

「滝ってやつだよなこれ?おやっさんが言ってたんだ!」


サーチはツベチカとの会話を思い出していた。



➖───────────────────────



『サーチぃ。この世界にゃあ〜大量の水が永遠に流れ続ける川ってもんがあるんだ』


「川?」

「水が永遠に流れるってどうなってんだ!?」



『そ……それはオレにも分かんねぇけどよ。』


『まあ、その川の水がよぅ。いきなり見えなくなる場所があんだよ』

『そこは崖になっててな。その崖から大量の水が落ちる光景を見られんだぜ!!』



「え〜ほんとかよ〜?」


怪しい目で見るサーチにツベチカは話し続ける。



『ああ!それは"滝"って呼ばれてる!』

『その景色はきっと、一生忘れらんねぇぞ、ガッハッハー!!』



「なら、いつか冒険した時に見てくるよ!」



────────────────────────➖



ユリニトが辺りを見渡し、崖から下に続く道を見つけた。


『あそこから下に降りられそうですね〜♩』

『馬車も行けそうですし、緩やかな道でよかった〜♩』


その道は、左右に緩やかな傾斜の道になっており、滝の内側に道が作られていた。



「スッゲェ〜〜!!目の前に水のカーテンが出来てる!!」

「これ、触ったらどうなるのかな?」


「勢いスゲーから痛かったりするのか?」



『アッハハ〜!ほんっとうにサーチくんは面白いなぁ〜♩』


「オレにとっては、初めて見るもんばっかだからさ!ワクワクするんだよ!」



しばらく歩みを進めると、サーチがユリニトに質問した。


「それよりさ。ちょっと気になったんだけど」

鉄蹄白装甲ホワイトフーフたちは、水を怖がったりしないの?」


『ああ〜。彼らはいつも温厚おんこうでね。』

『生物からの危険は察知することはあるけど、自然的要因でおびえたりはしないんだよ〜♩』



『だから、こうやって荷馬車の馬として使われるんだ♩』


「へぇ〜!オマエら賢いんだな!」


『ヒヒィン!!』

『ブルルッ!!』


嬉しそうに返事をした鉄蹄白装甲ホワイトフーフたちを撫でるサーチだった。



「よーし!よーし!!」



─────────────────────────

─────────────────────────



高さ68mの崖に流れる『大河たいがの滝』

その壁面に沿うようにある緩やかな螺旋状らせんじょうの道を降りて来た3人は、絶景を眺めていた。


水際みずぎわの岩の上に立ち叫ぶサーチと、鉄蹄白装甲ホワイトフーフたちに水を飲ませているユリニト。

そして、木の下に腰をかけ。片膝の上に手を乗せながら静かに滝を眺めるアストラがいた。



「スゲェ!!滝って……こんなに綺麗なのか!!!」


「おやっさぁぁん!!オレ……滝を見れたぞぉぉー!!!」



『キレイですねぇ〜♩』



「たまには悪くないな」


そう言うと、アストラは小さく微笑んだ。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


─裏メモ。─


粗金屑蜘蛛(ラフマニースパイダー)の由来


粗金 ラフマニー

蜘蛛 スパイダー


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