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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
37/260

欠片35.『世話が焼ける弟子』

欠片(ピース)35.『世話が焼ける弟子』です!


※本作の「」と間にある───の種類について説明

[]=人物名と年齢、種族、テキスト

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

【】=漫画で例えると『四角い囲みのナレーション語り』や『用語説明』

・・=強調

" "=強調、効果音など

─1本=漫画で例えると『場面転換』や『幕間』

➖─➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸

─2本=漫画で例えると『時の流れ』




3人の前で機竜翼獣(ワイバーン)が咆哮した瞬間。

アストラが機竜翼獣の顔までジャンプし、蹴り飛ばした。



"バッ"!!


"バキィッ"!!



ズガガガガガッ───………!!


周辺の木々が折れ、機竜翼獣(ワイバーン)が吹き飛ばされた。



「今のうちに馬車を安全な所に連れていけ」

「サーチ、オマエはワタシの援護だ」



「おっす!」



馬車を避難させようとしていたユリニトは、思い出したかのように言葉をかけた。


『あ!!そうそう〜〜!ワイバーンの素材は綺麗に残してね〜!かなり貴重な物だから高値で売れるよ〜〜♩』



─────────────────────────



ザッ! ザッザッ!!


素早く機竜翼獣(ワイバーン)の周りを走り回り、注意を引くアストラ。



『グルルル……!!』



機竜翼獣(ワイバーン)(うな)る中、サーチは草影から機竜翼獣の動きを観察していた。

そして、アストラの動きによって、気を散らされた機竜翼獣の首元に『破片(ベネシ)銃剣(オッド)(セツ)』の剣先を発射させた。



"パシュッ───!!グサッ!



『ギャウゥ』



"ピンッ"!!


限界まで張り切ったワイヤーを一気に引く。


機竜翼獣(ワイバーン)の首元まで一瞬で近寄ったサーチは、その勢いのまま、ワイヤーを首に回し、ワイヤーを抜く。

そして、その反動で上に飛んだサーチは頭めがけて発砲した。



「いっけぇぇー!!!」


"ガチャリッ"! "パパァァァン"!!!



(倒した!!)



サーチが勝利を確信したその瞬間。

機竜翼獣(ワイバーン)は上を向き、口を開けた。



"コォォォォォ……"!!


機竜翼獣(ワイバーン)の口の中で、オレンジ色の光が発光する。



「はっ!?」



『ガァァァァァア!!!!!』



機竜翼獣(ワイバーン)の口から膨大な炎が吐き出され、サーチが放った弾丸は溶けてなくなってしまった。



(マジかよ…)

(あの高硬度の弾を!?)


(なんて火力してんだよ!!)



「ッ!!てかヤバい!!この体勢…」



「後先考えてなかったァァァァア〜〜!!!」



ビュッ!!ガバッ!!



「まったく、世話が焼ける弟子だ」

「援護しろと言ったのに」



と、アストラはサーチを抱き抱えると、木の上へと移った。



「……お姫様だっこぉぉぉぉ!!?」

「恥ずかしいッ…//」


「黙れ、落とすぞ。」



「ハイッ…すみません…」




「あまり傷つけるなと言われているからな」

「さっさと終わらせる」



──ストッ。とアストラは木の上から降り、サーチも後に続いた。

そして、『龍屑(リュウセツ)(ポア)』を構え、時目を力強く足を踏み締めた。


カチャ。



"ジリ"………"ググッグッ"…




「『(スティング)』」




"ビュッ!!──ゥゥゥゥゥ〜……



(風?あれ…?師匠の姿が……いつの間に)



「終わったぞ」


その言葉と同時に、機竜翼獣(ワイバーン)の首元には小さな(あな)が空き、血を流しながら倒れ始めていた。



『ギャウゥッ〜……』



ドサッ…。



(また見えなかった…地面を踏み込む音が聞こえた瞬間にはもう、師匠の姿は見えなかった。)


(目で"追える時"と"追えない時"がある…違いはなんなんだ?)



「う、うん」


「どうした?素材を集めて戻るぞ」


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



もう少し後の欠片で、展開が進みますのでお楽しみに♩

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