結界
シメジの先導でしばらく進み、先ほど通った吹き抜けの広間に戻る。そして入口から正面の方に進むと二人の完全武装の騎士が守ってる大きな扉。騎士にシメジが一言二言話すと、騎士が扉を開ける。その先はまた先程と同じような吹き抜けの大部屋。その真ん中を歩いて行き突き当たると、また騎士が控えている大扉。そこをくぐると、また同じく部屋に同じ扉。それを数度繰り返す。これってループしてるんじゃないか? よくゲームでとかで何かフラグを立てるか、正しい進む順番を知らないと進めないってやつじゃ? とは言ってもこの部屋の四方に扉はあるが、先導のシメジが進むのについてってるから迷うわけはないのだが。けど、シメジなだけに不安だ。
「大丈夫なのか? これって進んでるのか?」
「はい、問題ないですよ。今は、第六結界を過ぎましたので、あと七つです」
「ん、てことは、十三の結界が張ってあって、この扉しか通れなくなってるって事か?」
「そうです。十三の結界と十四の扉をくぐり抜けないと謁見室には行けません。有事の際のためですね」
「おいおい、通り道長すぎないか? 城を使ってる奴は大変じゃないのか?」
「そこは、ワープポータルがありますので」
「じゃ、それ使わせてくれよ」
「一応部外者だからダメです。それに、もう半分以上過ぎたじゃないですか」
「まあ、そうだな」
多分、そのポータルを使うにも、また来た道戻るなら歩く距離はかわらんだろうしね。ウシオとシェイドは淡々と無言で、サリーはキョロキョロ辺りを見渡しながら歩いてる。多分、僕には見えない魔力的なものでも見えてるんだろう。あと、マグロがマグロのくせにしおらしく大人しいのが不気味だ。
「なあ、こんなに部屋が並んでたら、めっちゃ細長い城になってんじゃないのか?」
「それはご心配なく。正方形の部屋十六個が四マス×四マスで並んでいて、扉で空間を歪めて繋げてるそうです。詳しい事は女王様にしかわからないですけど」
まあ、なんか凄い構造になってるみたいだ。結界があって、扉がどこに繋がってるのかわかんないっていう事は、女王が通そうと思わない限り通れないって事だな。女王を怒らせたら閉じ込められそうでなんか怖い。ん、なんかサリーが顔しかめてる。
「どうした?」
「なんか、扉をくぐる度に、天気痛みたいな感じで気持ち悪いのよ」
先頭のシメジが振り返る。
「まあ、普通はそうですよ。私だって慣れないですから、十六の部屋それぞれが、全く違う世界になってるそうですから」
僕はなんともないんだけど。なんか鈍感みたいでやだな。
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