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 サメ?


「ご主人様、このゴミどうしますか?」


 ウシオに背ビレを掴まれて引きずられてきたのは水着で背中にサメの背ビレを装備した顔が濃いイケメン。ヴァンパイアロードエビシだ。

 背中にサメのヒレを付けて泳ぐって昭和のコントかよ。


「千切って捨てて魚のエサにして」


「ちょっと待つのだ小娘。私はただ海でスイムの練習をしてただけだ。この背中に装備せるスイムフィン。全身の動きを阻害せずに泳ぎの練習をできるという優れものだ」


「嘘つけ」


 僕はウシオに親指で首を掻っ切るジェスチャーをする。


「待ーて、待て待て。バラバラは勘弁してくれ。痛いし再生に一日はかかる。話し合おうではないか。ほらほら、サメのヒレ貸してやるぞ。お主らの場合、その無駄にデカい胸とバランスが取れていい感じに泳げると思うぞ」


 あ、エビシ、お主らってサリーも巻き込んじゃったな。見るとサリーの額に皺が。怒っとる。怒っとる。巨乳の女の子は結構気にしてるからそういうイジりはダメだって。


「あのゴミ、早く捨てて」


「待て待てピンク髪。短気はいかんぞ。私を千切ったら体液で海が汚れるぞ。ほら、せっかくのビーチバカンス気分、平和に楽しくハッピーに過ごそうではないか。それにしても眼福だな。三人とも揃って素晴らしい水着姿ではないか」


「そう、似合ってるでしょ。あたしが選んだのよ」


 エビシが水着を見せつけるサリーをガン見してる。ん、奴の目が赤く光ってるような?

 

「だが惜しむらくは処理の甘さ。左右非対称になってるぞ。まあ、仕方ない。自分では手が届きにくいとこゆえ。私に頼んだら手伝ってやらん事もないぞ。ハート型などもいいんじゃないか? ピンクのハートは女子も好きだろう?」


 処理? なんの処理だ?


「え、何言ってるのコイツ?」


 サリーは手で股間を隠す。どうしたんだ?


「ピンク髪、知らんのか、我々闇の眷属は夜の闇でも見通せる。その視力を使えばそんな薄布など無いのと同然、ヘブシッ!」


 サリーが高速でエビシを殴り飛ばす。あ、そうか赤外線カメラとアイツらの目は一緒なのか。という事は僕らの水着はスケスケ……殺そう。ふざけやがって。僕ですらまじまじ見た事ないのに。


 サリーがエビシをボコりまくる。エビシ、黙ってればいいのになんでわざわざ口に出したんだ? アホなのか? けど、暗視能力にそんな効果があるなんて。闇属性の魔法に暗視がある。覚えてキラで使おう。


「マリーちゃん、暗視の魔法、覚えたら絶交だからね」


 やべ、サリーに心読まれたのか?



 読んでいただきありがとうございます。


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