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汚い勝利  作者: 黄金の右脚
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10/10

偉大なるウンコ博士


 本当に中村博士の考えは常識外れだ。

 聞いてて頭がおかしくなりそうになる。

 けれども、そんな俺達を横目に中村博士は。


「ウンコがある限り人間は飢えない!」

 と、自慢気な顔で豪語した。


「「「「…………」」」」

 しかし、理解不能な俺達はどう対応していいものか分からず、黙(だんま)り。


「ったく! 博士もとんでもないもんを発明したもんだ!」

 同志の一人が中村博士に皮肉とイヤミの混じった言葉で罵るが。


「いやぁ~~。そんなに誉められたら照れるよ♪」

 と、全く堪えてないばかりか、誉められたと勘違い。頬を赤らめて照れていた。


「「「「ズコォーーーーッ!!」」」」

 これに四十一人が全員呆れてズッコケた。


「では、もう一つ明言を作るか♪」

 勘違いした中村博士は、更に名言 (?) を作ると言い出して、腕を組んで考える。

(ちょっと嫌な予感)


「閃いた!」

 流石は天才と言うべきか。僅か二十秒で思い付く。


「糞をたれている間は人類は決して滅びることはない」 

 予感的中。やっぱり酷いセンスだ。

 ぶっ倒れた状態で、俺達は呆れてものが言えなくなる。


「ドヤァ♪」

 そんな俺達を気にしないで、中村博士はドヤ顔。

 ただ一人満足していた。


 結局のところ、新型爆弾と塩の秘密を知れてスッキリしたが。その戦争の勝利は、あまりに汚いものだった。

 しかし、我が西側が戦争に勝利したのは動かし難い事実だ。

 中村博士がそれに貢献してくれたことには感謝している。

 それは他の同志達も同じだ。


 さて。

 後にこの戦争の勝利は 『汚い勝利』 と、呼ばれるようになった。

 そして、戦争の功労者である中村博士は 『偉大なるウンコ博士』 と、呼ばれ末代まで語り継がれるのであった……。


「嬉しいことを言ってくれるなよ♪」

 なお、ウンコ博士と呼ばれた中村博士は超喜んでいたのでした……。




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