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「あんたが三条さん?」

 私は振り返る。

「あんたの書いた話、読んだよ。あれさ、三ヶ月くらい前にニュースでやってた事件が元ネタだろ? すげえな」

 私はとても驚いた。出版社の人間にもそんなことは言われたことはなかったからだ。そしてそれは事実だった。正確な時期は覚えていないがいつかニュースでやっていた事件を元にあの話を書いた。

「なあ、勝手に部活……、つーかサークルみたいなのを作ろうと思ってるんだがあんたも入らないか?」

 二つ返事で頷いてしまったことを私はいまはとても後悔している。



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