4、戦い
トシは燃え盛る建物の中へ入った。不思議と暑くない。
外から見ると全く分からなかったが中はほとんど壊れている。
そういえばこの巨大なマシンを動かすためにニトロを使っていると聞いたことがある。
おそらく最深部にあるのだろうが危険なことに変わりは無い。
人の気配は無い。
しかし何か生物の気配はある。
本能的にわかった。今までこうゆうことは無かった。しかし今ゎ物凄い冴えている感覚だ。
注意散漫な俺も今怖いほど集中できる。…来た!
特殊な研究でもされていたのか、強力な牙を持っている犬のような動物が来た。トシは負ける来がしなかった。雰囲気で敵を圧倒すると怯えて逃げてしまった。ゃはりここゎ奥地とぃぅことで極秘に研究がされていたのだ。そこでトシゎ人の声を聞いた。
「うぅ…痛い…誰か…」
「はっ!誰かいるのか!?」
トシゎ急いで声がする方へ走った。
「ぉぃ!大丈夫か!?」
「誰か…いるのか?頼む…助けくれ…み…水を…」
「水か!ちょっと待ってろ!探してくるからな!」
そう言うとすぐに走り出した。
誰かのためにこんなに一生懸命になるなんて初めてだ。
かすかに水が残ってた。
自分も喉を少し潤すとすぐに走っていった。
「おっさん!持ってきたぞ!」
「おぉ…助かる…少し起こしてくれ。」
どぅゃら自力では動けないようだ。
「うっ…はぁ…美味い…」
「何が起こったんだ?」
「いきなり、漆黒の闇と名乗る集団が乗り込んできて…人質に取り、機械を壊し始めた…まだ…多少中にいるはずだ…」
今トシははっきりした。
これが壊れたのは故障でもなんでもない。テロリストが破壊したのだと。
でもなぜ…。
「ありがとうな。俺はもう無理かもしれん…なんとかしてカタキを取ってくれ…そうすれば…殺された職員も浮かばれるだろう…」
「おっさん!おっさん!おい!おい!」
もう絶命していた。最期の最期にとても安らかな顔をしている。
トシは部屋の隅まで運び、布をかけて祈りを捧げた。
そして、その部屋に誰も入れないように入り口を塞ぎ、又祈りを捧げた。