第25話(最終話) 日常の変化
夏休みが明けた始業式の日…
〔由利〕
中井先輩と付き合ってから1カ月が経過した、付き合ってから2週間ぐらいは未だに緊張してうまくしゃべれなかったり、メールを打っときも時々誤字があって大変だったが、今ではやっと緊張がほどけ、喜びも味わえるようになった、最初は中井先輩からメールがきただけでも直接会ってるのと同じくらい緊張したけど、何とか徐々に慣れた、
デートは花火大会以来行ってない、どうしても直接会うのはまだ慣れない、中井先輩にはとても申しわけない、もう少し慣れたら、中井先輩とショッピングモールに行きたいな、
今日はいいつも通りブスメイクをするが、髪の毛は校則的に許可されてる茶髪に染めて、ウィッグをつけずに、ストレートな髪型にした、そして、1年生が終わるまでにブスメイク無しにできたらいいな、そしたら、希奈や中井先輩に迷惑かからないし、ブス扱いもされなくなる、けど、中学生のときみたいにまたいじめられるかもしれない、そう答えが出ないままメイクを終わらせ学校に向かった、
今日はいいつもより気温が低いと、天気予報に書いてあるが、まだまだ暑い、汗かいたたって、それをハンカチでとる、そうしないとメイクがとれるからだ、もちろん汗くらいでとれるメイクグッズは使ってないが、念のため、汗をふきとっている、
すると、後ろから男の人の根深い声が聞こえた、
男子「あ、星川さんだったのか、」
この人は私と同じクラスメイトで、仲が良い、
由利「あ、えっと、イメチェンしてみた…、」
すると、相手から驚きの言葉がでた、
男子「星川さんって、自分の顔隠すの上手よね、」
由利「ひえあ!?…バ、バ、バレてたの!?」
1時間もブスメイクしたのに、こうやってバレてしまった、
男子「いや、なんか星川さんってよく見たら美人だし、それに…」
由利「それに?」
男子「この前、本当の素顔の星川さんと先輩を見たし、」
由利「…へ?どこで?」
男子「ほら、この前の花火大会の日に、2人で歩いていただろ?」
由利「う、うそ!?見られてたの!?」
緊張していたのか、怒っていたのかがクラスメイトに見られてる事に気が付かなかった、
由利「この事は誰にも言わないで!お願い!」
男子「分かってるって!美人な顔隠すほど大きな問題なんだろ?」
由利「あ、ありがとう!」
この人とはとても仲が良い、だからこそ約束を守ってくれると信頼してる、
男子「じゃあこんなとこ彼氏さんに見られたら嫉忑されるし、おれは先に行くわ、じゃあ!」
そう言ってあの人は走って行った、
彼氏持ちと分かっているのに、あの優しさがある、本当に清らかな心の持ち主なのだろう、私も何か人に役に立てるような事はないか、考えながら学校に向かった、
〔勇馬〕
由利と付き合ってから1カ月が経過した、夏休みの間、由利とよくメールや電話をした、本当は2人でどこかに行きたかったが、どうしても誘えなかった、
あのとき、おれは由利を泣かせてしまった、見慣れない美人な姿にどうしても話しかけるのが困難だった、それが仇となってしまったのだ、
リベンジとして誘いたかったが、また泣かせるかもしれないという気持ちで誘う勇気が出ないまま、夏休みが終わってしまった、今日、久しぶりに由利に会うが、どんな顔して会えばいいのだろう、メールでは由利は楽しそうだが、実際はどうなんだろう、もしかしたら誘ってくれるのを待っていたのかもしれない、
勇馬「おれはなんて情けないんだ…、」
つい言葉が出てしまい、さらに情けなさを感じる、
せっかく告白して、恋人になったのに、何もしていない、せっかく今日会うんだから、何かしてあげたい、そう考えながら学校に向かっていたら、1つアイデアを思い浮かんだ、そのアイデアは…
陽向「よう!勇馬!」
思い浮かんだ瞬間、後ろから陽向に背中をたたかれた、
勇馬「うわ!びっくりしたぁ…、お前その中っくくり来て背中を強くたたくのやめてくれ…、」
陽向「はは!わるいわ・るい!そうそう昨日さ…」
おれは陽向と話しながら学校へと向かった、
???何か忘れんてる気がするが…
〔陽向〕
おれはあの日、由利の秘密を知った、艶やかな髪と整った顔立ち、誰が見ても美人と思うだろう、正直、あの顔を隠しているのはもったいないと思った、守ってやりたいと思った、
…おれって希奈と付き合ってるよな?
でも恋人らしいことをほとんどやっていない、顔が良かったからお試しで付き合ってみたが、正直好きではない、それどころか由利の方が気になる、だからって別れようだなんてあまりにもひどいだろう、希奈はおれに対して本気で好きになってくれて、告白してくれた、
もしかしたら実は奥手で上手く行動できないだけかもしれない、せっかく付き合ったんだし、簡単に振るわけにはいかない、そう考えてると、目の前に勇馬の姿が見えた、おれはいいつもの通り勇馬を驚かそうとした、
〔希奈〕
由利は今、確実に成長している、前に比べて少し明るくなったし、彼氏もできてた、由利を自分の子どもみたいに支えてたけど、もうすぐ大丈夫かな、彼氏ができて、さらに明るくなって、誰にでも話すようになるかもしれない、そうたったら私を頼らなくなって、普通の友だちとして接してくれるかな、そしたら苦労が減るし、良山先輩ともっと話せる、
けど何だろう…何か寂しい気がする、
…もしかしたら私は由利に頼られたいの?
でもそれが大変だったし、由利にバレないよう無理やり笑顔にしたし、それが開放されたらいいのでは?と思うのに、なぜ寂しいと感じるのだろう、
そう答えが出ずに高校に着いてしまった、由利に心配されないように笑顔を意識して、校門をくぐった、
〜放課後…〔由利〕〜
陽向「お前ら〜!こっちこっち〜!」
私たちは何だかんだあって、私と希奈、中井先輩と良山先輩の4人で帰ることになった、良山先輩と希奈はすでに集合場所の校門近くにいた、
勇馬「ま、待って、て…早えよ陽向…、」
後から聞いた話だが、中井先輩と良山先輩は同じクラスらしく、良山先輩が放課後になった瞬間、急に走り出したという、そして私たちの教室に来て希奈が連れて行かれてた、
で、1分くらい経つと中井先輩が来てくれた、正直、来てくれると思ってなかったし、驚いて緊張してしまった、…それにしても今日は積極的な気がする…何かあったのだろう、でも少しカップルぽくって嬉しいな、そうして私たちは4人で下校(ダブルデート?)した、
夏休みの間何してたかや、良山先輩と中井先輩とカップルの進展について話したりして、少しの時間を楽しく過ごした、
4人それぞれ心の奥にある闇を隠して、今日を明日を生きる、
中井先輩とのいる時間は何もかも幸せにしてくれた、できる限りいたい、だが、その幸せは、刻々と終わりに近づいていた、
続く…
続くと書いておきながらあれから6年経ってるんですよね...
書く気になったら書きます。




