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勇者を継ぐ者  作者: 本城達也
オストルン大陸冒険へ
81/106

プロローグ

だいぶお待たせしてしまいました。

仕事で異動になり、引き継ぎや引越しやらでてんやわんやしてました。

仕事に慣れるまでしばらく週1くらいのペースで更新できれば良いなと思っています。


本編に入る前に、久しぶりの更新なので前書きを使って登場人物紹介を簡単にしておきます。よくわかってるよという方は↓の本編までとばしちゃってください。


【登場人物】


タズ

生まれて間もない姿でエルフの里で拾われたエルフの子。

マナを一切持たないが、姉のイリスから不思議な力をいくつか託されている。


イリア

シドル王都の教会の娘。

ゴールド家でタズを引き取ったことでタズの義姉となった。


イリス

タズの実姉。

様々な不思議な力を有しており、対象のマナを覚醒させる力を持っていたことから、魔族に狙われていた。第一次オストルン大戦においてその身を犠牲にしてグレンたちを守り、魔石となった。


グレン・ゴールド

大魔王と戦った勇者であり、地上最強の男と呼ばれている。

100年前の戦いで20歳のまま不老不死となった。


アスター・ゴールド

シドル王都のセント・メリー教会の司祭(神父)

タズとイリアの養父でもある。

 

アルン

タズとイリスの育ての親。メルの母親でもある。魔石となってタズに力を貸している。


メル

タズが拾われた日に生まれたエルフ族の子。タズの幼馴染。魔石となってタズに力を貸している。


ヘンリ

タズらが育ったエルフ族の村の村長。魔石となってタズに力を貸している。


アイリス

大魔王と戦った勇者の一人であるが、その正体は魔族。あらゆる魔法を使いこなす智を有していたことから、賢王とも呼ばれていた。マナバーンという技を使ってこの世界から魔法と大魔王を消滅させた。


クロエール・エアーハート(クロエ)

シドル王国の元王女。シドル王国の元王宮騎士団長アルフレッドとシドル王国王子ウィリアム5世の妃セラとの間に生まれた子。現在は国王ウィリアム4世、王子ウィリアム5世、セラ3人の養子となっている。


ウィリアム(4世)・エアーハート

シドル王国の国王


ウィリアム(5世)・エアーハート

ウィリアム4世の息子(王子)


セラ・エアーハート

ウィリアム5世の妻(妃)であり、クロエの母。


セリシール・エアーハート(セリス)

ウィリアム5世とセラの間の子。クロエの(異父)妹。かなりわがままな性格だが、姉のクロエには弱い。


アルフレッド

シドル王国の元王宮騎士団団長であり、グレンなどの例外を除くと大陸一の強者。現在はグレンの作った部隊、「グレンの使徒」の代表を勤めている。


ウィル/トマス

イリアの幼馴染の悪ガキ2人だったが、現在は更生してイリア親衛隊代表をしている。


マヤ

ブリズバーンに遊びに来ていた際に大戦に巻き込まれ、グレンに助けられた女の子。


大魔王ダークネス・ブリゾネーター・ビューズ

魔界を統べる魔王の中の王。魔界歴史上最強の人物。

アイリスのマナバーンによって消滅したとされているが・・・。


魔王エビルサタン

魔界の悪魔族の魔王。魔界の智将と呼ばれ、その智をもって魔界の再興を目指すも、イリスの消滅魔法によって消滅した。

――魔界にて



「神皇龍バハムート様。我らが悪魔族の王、エビルサタン様がマナの奪還に失敗してしまいました。

 このままでは魔界は危機的です。どうかお力をお貸しくださいませんか」



「何度頼まれようと我の答えは変わらんぞ。

 そんなものに興味はない。マナなどなくともなんの不便も感じないわ。

 マナの奪還など、お前たちで好きにやれば良い」



「で、ですが、グレンのやつの力は強大です・・・。

 このままでは魔界が再興し、地上を支配する日はいつまでも来ません・・・」



「フン。魔界の再興など全く興味ないな。グレンも何もしなければ無害であろう。

 放っておけば良いのだ。魔界を再興したいのであれば別の星でも寄り代にすれば良い。もはや地上アルスは、マナもなければお前たちの天敵しかいないのだろう。とっとと狩場を変えれば良いではないか」



「確かにもはや地上にこれまでのようなメリットはございません。

 ですが地上には大魔王様が封印されているという噂や魔神器が隠されているという噂もございます。これが事実であれば地上を放っておくなど・・・」



「クックック・・・。そんな噂を信じるとは・・・。

 いい加減現実を見ろ。悪魔族は人族に敗北したのだ。引き際を見誤るな」



「し、しかし・・・もはやあの男に対抗するには大魔王様の力が不可欠です。

 神皇龍様が協力していただけないのであれば頼れるのは大魔王様の力だけです・・・。

 せめて神皇龍様がお持ちの魔神器だけでもお貸しいただくことは・・・」



「くどいぞ!!」



 神皇龍が起き上がり吠えると、目の前に立っていたアークデーモンはその迫力に震え上がって硬直した。


 全長100mを軽く超え、白銀に光り輝く神皇龍の巨大な体躯は、起き上がるだけでも周囲を圧倒する。


 決して触れてはならない龍の逆鱗に触れたかとも思い、アークデーモンは死を覚悟した。


 しかし、ちょうどそのときであった。

 


 カツン・・・カツン・・・


 

 神皇龍が鎮座するこの場に何者が近づいてくる足音が聞こえた。



「アークデーモン。もうよせ。そこの臆病な竜王様は何があっても動かないおつもりのようだ。

 父上亡き今、地上に残された我らの仲間と父上の力の残滓を回収することが先決だよ」



 神皇龍は近づいてきた者の顔を見ると、再び身体を地に降ろして落ち着き、救世主の登場にアークデーモンは胸をなで下ろした。



「フン。小童が、そんなつまらぬ挑発をしても無駄だぞ。

 貴様ら悪魔族はこの手のやり方ばかりで好かん。

 しかし貴様が魔界に残り、地上に行っていなかったのは意外だったぞサタナキア」



「父上はボクを模した分身体だけしか連れて行かなかったからね。万が一のときにボクに悪魔族をまとめさせるために・・・。

 いかなる事態をも予想し、備える父上だったけど、この策が機能することになることだけにはなって欲しくなかったよ」



「魔界の智将などと呼ばれたお前の父は確かに智に秀でた存在であったな。弱小の悪魔族をここまで成長させたのには驚かされたわ。今後はお前が悪魔族を率いる王となるわけか」



「そのつもりだけども、ボクはまだ魔王の証を持っていない。

 父上の邪眼も、スピリットライトも何者かに奪われたか、誰かに転生してしまったのか・・・。

 しばらくボクが仮の王としてやっていくけどいずれ父上の力はボクが必ず見つけ出してみせるさ。


 ・・・全く、この前の戦いはあまりにも大きな犠牲が出たもんだよ・・・。

 父上に四天王・・・。だけれども、父上の犠牲は無駄ではなかった、いや、絶対に無駄にはしない。

 

 竜王、ボクはあなたにこれ以上協力は求めない。けれど地上に降りたあなたの子孫たちに協力を求めることは構わないね」



「フン。地上に降りた奴らなど知らん。好きにするが良い」



「あなたの息子であるカイザーファルド様でもかい?」



「・・・・・・。

 構わん」



「言質はもらったよ。では好きにさせてもらう。さてアークデーモン、地上に向かうよ。

 父上が地上に闇の召喚陣を残してくれたおかげでボクは地上に行き放題だ。


 そうそう、竜王様、暗黒力(ダークネス)って知ってる?」


「・・・・・・。

 そんなものは知らん」


 ダークネスという言葉を聞いた瞬間に神皇龍の身体がほんの少しだけ反応したのをサタナキアは見逃さなかった。


「ふーん。さすがは魔界最長寿の神皇龍。やっぱり知ってたんだね。ボクは必ずこの魔界にダークネスを取り戻してみせるよ。


(・・・そしてお父様を取り戻してみせるさ。嘘つきの裏切り者の竜王)」


 サタナキアは小声でつぶやき、神皇龍バハムートの前から姿を消していった。



 神皇龍はサタナキアたちが消え去ったのを確認するとすぐに使いの竜を呼んだ。



(悪魔族の連中もとうとうダークネスの存在に気づいたか・・・。アレはブリズが一身に受け止め、ブリズごと消滅してくれたおかげでこの魔界は崩壊せずにいられたが、あんなものの復活を企むなどどうかしておる・・・。アレの復活を企む者が現れ始めたことを我が娘に伝えなければならんな・・・)


・・・・・・・・・・・・・



 竜族は、魔界の魔族の中でも最強種族であると呼ぶ声が少なくない強力な種族である。


 その竜族の中でも頂点、最強種である竜神族は、特に群を抜いている。


 100mはある巨大な体躯から音速を超える速さで繰り出されるすべてを薙ぎ払うことが可能な巨大な尾、いかなる物質をも溶かす高温のブレス、アダマンタイトよりも堅いウロコ、宇宙空間ですら飛び回ることを可能にする巨大な翼など、強さの理由を挙げればキリがない。


 しかし、そんな強力な種族である竜神族は、魔族でありながら魔族らしからぬ魔族でもあった。



 竜神族は人族との戦いに興味がなく、これまで戦いに参加することが全くなかったのである。


 そもそも竜神族は絶対的強者として生まれてきたため、人族からマナを吸収して強くなる必要など全くなかったのであった。そして、竜神族の王である神皇龍バハムートは、先の大戦以前、太古よりこの魔界に鎮座していたが、過去に勇者たちと戦ったことはなく、同じ竜神族には人族とは戦わないように指示を出していた。その指示に対して、彼の長男カイザーファルドを除いて皆が従ったため、竜神族は勇者たち人族と戦うことはなかったのであった。


 他方、そんな竜神族と他の魔族等のハーフとして生まれた竜人族等の下位の竜族は非常に好戦的である。地上に降り立った者も少なくないし、魔王として地上にて過去の勇者たちと戦った者もいたほどである。



 しかし、地上に降り立った竜族の子孫たちに今、転機が訪れていた。彼らはマナバーンによって予想外の危機的な状況に陥ることになっていたのである。

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