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勇者を継ぐ者  作者: 本城達也
第一次オストルン大戦【後半】
51/106

グレン包囲網

 悪魔族四天王3体と相対するグレン・・・



 グレンたちの周囲はあまりにも惨たらしい戦場の爪痕が残されている。



 そこには助けを求める子供・・・その子を優しく抱いて守るように丸くなった背中を一刺しされている親子がいた。



 そこには手足の全てを食い散らかされた子供もいた。



 そこには手をつないだまま仲良く頭から丸ごと上半身が喰われている恋人たちもいた。



 街は焼け、立ち上がる煙は人々の魂の泣き叫ぶ姿にもみえる。


 

 今日一日でどれだけの悲しい涙が流れたのか・・・。



 赤く染まったブリズバン・リバーは人々の血涙のようであった。 



 ・・・・・・・・・・・・・・ 




 この光景をに作り出した連中に対してグレンは静かにキレていた…。







 このような光景を作ったお前らを―― 




 ――絶対に許しはしない。




 ――俺の最強をもって叩き潰す。




 恐ろしいほどに静かにキレていた・・・。




「面倒だからお前ら3匹まとめてかかってきな・・・。

 ・・・粉々にブッ飛ばしてやる。お前らの野望、全部まとめてブッ飛ばしてやる。


 どんな手でも全て使って来な。

 全てをぶつけてもなお勝てない・・・

 

 奇跡(勇者)を超える最強ってやつを教えてやるよ」




 その男が静かに発した言葉は、四天王を圧倒していた。



 その威圧感は四天王の出すそれとは比較にならなかった。



 グレンの威圧に震える三体であったが、やがて自分たち四天王三体を露程も思っていないその発言にバカにされていることに気が付いた。


 グレンがバカにしているのはあの四天王である。


 魔界でも有数の魔族―三体集まれば魔王すらひれ伏す悪魔族四天王のはずである。

 

 四天王たちは我に返るとその頭には怒りが支配していった。


「ナメやがってーーーーーーーーー!!!!!」


 グレンの傲慢な態度にダークデビルは完全にキレていた。



(調子に乗りやがって!

 魔法も使えない!忌々しい聖剣もない!

 死にはしないからといって今のキサマにたやすく抑えられるほど我ら悪魔族四天王は甘くないわ!)



「フン、我が力、その身に思い知るが良い。


 永遠の恐怖を刻んでやろう・・・。


 不老不死を後悔するが良い」



 ダークデビルは魔法を唱えて身体強化をするとともに、闇魔法の奥義、闇魔気(ダークオーラ)を纏って倍々に自身の攻撃力と守備力を上げていく。




 ラビエルとハ・デスも臨戦態勢をとり、マナを魔力に変えて魔法を詠唱しはじめた。



 様子見も何もない。


 初撃から全力(マダ●テ)


 そういわんばかりの膨大なマナを変換しはじめた。



 ラビエルが唱えるのは光と火の超絶魔法エクスプロージョン・レイである。



 初級<中級<上級<最上級<極大<<超絶<<究極


 という魔法ランク付けが示すとおり、超絶魔法は、大魔王のみが使えた究極魔法を除けば最強クラスの魔法である。なお、初級魔法を1とすると


 1(初級)<2(中級)<4(上級)<8(最上級)<16(極大)<<64(超絶)<<256(究極)


 の差があると言われているため、究極魔法だけが飛び抜けているが、超絶魔法も人外の領域である。 



 光と火の超絶魔法エクスプロージョン・レイは、原子爆弾と同じ100,000℃の高熱が対象者の頭上一点に降り注ぐという文字通り超絶魔法であり、この魔法の跡には何も残らないとさえ言われている。

 地球上で最も熱に強い(融点が高い)とされる金属タングステンでもその融点は3,400℃であるから当然である。


 詠唱には火の極大魔法のエクスプロージョンと光の極大魔法のバスター・レイを掛け合わせる必要があり、恐ろしい量のマナが一気に消費されていった。




 そして、ハ・デスが唱えるのは闇の極大魔法マキシマ・ドレインとマキシマ・ウェポンブレイクである。


 ハ・デスにとっては、魔法の使えない人間など、普通なら死の呪文で瞬殺であったが、あいにくグレン(不老不死)に対してその呪文は相性最悪。使えない。


 

 闇のデバフ(弱体化)魔法でグレンの体力・力等のステータスを削る作戦に出た。




 グレンには、ハ・デスにより極大デバフ魔法が掛けられたところに、ヘルバトラーを超える攻撃力を得たダークデビルと、ラビエルの超絶魔法が襲い掛かることになる。




 どう考えても絶体絶命の状況であったが、グレンは



「ぶっ飛ばされてから文句を言われても何だから最初に言っておく。

 お前ら、そのままで良いのか?」




 四天王たちに真の姿になるよう促した。



 ・・・・・・・・。




「バカにしやがってぇぇぇぇぇぇええええええええええ!

 剣も持たない、魔法の使えないキサマなどッーーーーーーーーーーーー!」



 完全にキレていた上、挑発に挑発されたダークデビルは、ハ・デスらが魔法の詠唱(マナの変換)を終えるを待つことなくグレンに殴りかかった。


 


 その拳がグレンの顔面に当たると、バキッという轟音が鳴り響いたが、グレンはその場を微動だにしなかった。



 むしろ轟音が鳴ったのはグレンの顔面ではなく・・・



「グエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!」



 ダークデビルがグレンからカウンターの一撃をもらい、吹き飛んでいた。



「恐怖を刻むだのなんだの言ってたが・・・


 お前らの方こそ懺悔の準備はできているか・・・?」

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