↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚されて骨  作者: わいとー
23/29

23.五角形 絶望す

23.五角形 絶望す


エラー:オーバーフロー……じゃと?

何じゃそれは!?


髭のスライムこと、ボロボロスは転生後初めて見るエラーに心の底から狼狽していた。

しかし、だてに数百年の時を生きてきたわけではない、すぐにエラーについて鑑定する。


オーバーフロー:鑑定等で能力を数値化する際にその能力値が一定値を大きく超えた場合に表示される。

鑑定では10進法で5ケタ。

上級鑑定では10進法で6ケタ。

上限から+1000程度まではMAXと表記される。

鑑定限界値を超えると文字化けで***といった表記になる。


上級鑑定が不都合な真実をボロボロスに付きつける。

顔のある身体であったら、いったいどんな顔をしているだろう。

そんなことを考えてしまう。


サトウにもらった無線通信用ナノマシンを起動する。

B「みんな、鑑定結果を伝えるよ。

よく聞いておくれ」


SUDR「………」


B(ボロボロス)「リーナという女性で我々の10倍は強い。

後の二人は全ての能力がロードの魔力以上はあることが判明した。

サトウの言うとおり、敵対する道は破滅でしかないじゃろ。」


D(デス)「ほんとうなのか?

スケルトンだし、強いようには見えないぜ?」


R(ロード)「見た目が強さも基準にならないことは、こっちに来てから教育したはずだが。

足りてなかったようだな」


S(サトウ)「あとで僕とUVで教育しなおしですね」


D(デス)「え?」


S(サトウ)「ボロボロスさんの鑑定結果も出ましたので、クランに入ってもらうことは確定でいいですね?」


BUDR「異議なし」



そんな会話を真似して作ったナノマシン越しに聞いていると。

[あたらしいおもちゃ?]

リリーが興味を持ったようだ。

[これは、口を使わなくても、お友達とお話しできる道具なんだよ。

向こうの5人が使っていたから真似して作ってみたんだ]

[えー? それないとあのひとたちこうやっておはなしできないの?

かわいそうー]

[出来る方が少ないと思うけどね……]



とりあえず、こちらから切り出すか。

「鑑定も済んだことですし、ペンタゴンに入れていただけるのか確認したいのですが?

まあ、見た目はアンデット最下級のスケルトンですので皆さんのご期待に添えたかは、分かりませんが」



ナノマシンの会話を知るモノからすれば、皮肉とも取れるワイトの言葉にペンタゴンは戦慄する。

あの会話がきかれていたのか?

全員の視線がデス・山下に向かう。


そして思い出す。

こんな馬鹿に構っている場合では無かったことを。


サトウはマスターとして返答する。

「はい、ワイトさん達は十分すぎる力をお持ちですし、ワイトさんは転生者という条件も満たしていますので、こちらからお願いした通り、ペンタゴンに加入していただけるとありがたいです」


「そう言っていただけると幸いです。

ぜひ、加入させてください」


「ありがとうございます。

手続きはガッツとキャラが行いますのでしていただくことはありません。

今後は、骨だけの姿でもこの町で過ごせると思いますよ。

組織の力の分かりやすい一面というやつです」


「それはありがたいですね。

正直、ずっと鎧を着ているというのも窮屈でしてね」


思わぬ収穫だ。

ペンタゴンに所属するだけで異形のアンデットですら街に居れてしまうなんて……。

これが分かりやすい権力ってやつか。

信頼されてるんだなー。


それから、これからの予定について話をしていく。

まずは、喧嘩を売ってきたクランについてどうするか。


これはもうどうでもいいが、リリーの誕生日会をやらないといけないから、おれの方で速攻で終わらせたい。


「別件でみなさんに頼みたいことがありまして、クランへの対応は私がやりますので、リーナと頼みごとの方をお願いできないでしょうか?

内容はすぐ後に、リーナから伝えさせます」


一瞬ペンタゴンがざわめく。

それを抑えて、佐藤さんが答えた。


「構いませんが、ワイトさん一人で対応するのですか?

あと、この町の自治権は我々、冒険者の存在が大きく寄与しています。

ホライズンを崩壊させると、少々問題になる可能性もありますが?」


「一応、リリーも同行させる。

それに、そこらへんの塩梅は実際に見てから考えるさ。

だが、上層部と特権意識に染まったバカには退場してもらう。

あとは、バカがどれだけいるのか。それだけだ」


色々言いたいことはあるが、ワイトさんを止めることはおそらく不可能だろう。

急に口調が変わったな……。

こちらが本来の口調なのか、喧嘩を売ってきたクランに腹が立っているのかは、まだ判断できないな。

「わかりました。おまかせします」


「では、後のことはリーナに聞いてください。

リリー行くぞ。

食べ放題だ!」


「ほんとー!?

ひかりまほうもつかっていい!?」


「ああ、いいとも。

いくらでも使っていいぞっ!」


「わーい!」



ワイトとリリーが出て行ったあと、微妙な空気の中リーナが話しだす。


「それでは、ワイトが言っていた、みなさんに頼みたいことと言うのは……」


リリーの誕生日会をしたいという話を聞いた彼らは、再起動に半刻費やした。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。