17.リーナの気持ち
17.リーナの気持ち
「リーナ、話がある」
宿に帰るとワイトが正面のベットに座って話しかけてきた。
いつもは同じベットで隣にすわるのに。
こういうときはワイトが話しにくいと思っていることを言おうとしている。
「なにかしら?
さっきのことではなくて?」
ギルドで、いきなりペンタゴンに入らないかと言われた時は度肝を抜かれた。
ワイトがくれた鎧が原因の一つというので納得できてしまったが……。
ワイトに常識は通じない。
それが、ひと月ほどいっしょにすごして得た感想であり教訓だ。
最近では、次は何をやらかすのか楽しみでもある。
彼は、常識は無いが、いつも私とリリーのことを一番に大切にしてくれていることは感じ取れているから。
「どうしたの?
黙ってしまって。
そんなに言いにくいことなのかしら。
もしかして、私のこと?」
こんなに、言い出しにくそうにしているワイトは初めて見る。
不安になる。
もしかして、嫌われたのだろうか。
足手まといになっていることは十分わかっている。
この鎧に武器だって、私がワイトやリリーに比べてあまりにも弱いからくれたという側面があることも。
「ワイト、なにか言いたいのではないの?」
不安になって、つい尋ねてしまった。
「ああ、その、な?
リーナの種族が変わってしまったんだ。」
数秒、私の時が止まった。
なにを言っているのか理解できなかった。
種族が変わった?
意味がわからない。
自分に何が起きたの?
怖い。
「いま、リーナは人間より高位の種族になってしまった。
どうやら、おれが、君を好きになって、そして鎧をあげたせいで……。
君はヴァルキリー、戦女神になってしまった」
ワイトの話す様子が、怒られるのを怖がっている子供みたいだった。
そんな様子をみていると、怖がっている自分がバカみたいじゃない!
理由があんまりだったのもあるだろう。
私が女神になるくらい、ワイトは私のことが好きなんだ。
そう思うともう何ともない。
初印象は最悪だったけれど、今はもう、一人の男として私はワイトが好きなんだよ。
だから、ワイトを安心させてあげよう。
「ワイト、なにそんなにびくびくしているの?
いまさら私が、そんなことで起こると思ったの?
これで、わたしはもっとあなたのそばに居られるんでしょ?
なら、なんの問題も無いじゃない」
ホッとしているあなたがとてもかわいい。
そういえば、種族が変わったことの影響を聞いてないわ。
そこはちゃんと聞いておかないと。
いままでのワイトやリリーから考えると、小突いただけで人が死にかねない。
せっかくだ、少しワイトで遊びながら聞くことにしよう。
「さて、ワイト。
しっかり説明してもらうわよ。
今の私がどうなっているのか」
とたんに、びくびくしだすワイト。
やっぱり最高にかわいい。
ああ、私は、この人が好きなんだな。
~リーナの現状~
たぶん、ペンタゴンの佐藤くらいならデコピンで即死させられる。
リリーとも割といい勝負する。気がする。
リーナの攻撃。
ワイトにゼロダメージ!
反射ダメージでリーナは瀕死になった!
リーナが人間やめても、ワイトの理不尽さは変わりませんでした。
主人公以外の視点で描くのは難しいですね。
設定スカスカだと書けないし。
いろんなキャラの視点で物語書ける作者さん達はほんとにすごいと思いました。




