<14話> 天幕にて ~side:レナンド~
更新遅くなって、スミマセン。
「半刻後には作戦を開始する。各自食事を済ませ、四半刻後には持ち場へ移動するように伝えろ。」
ハバンが天幕の外に控えている兵に命じる。
しばらくして三人分の食事が届けられ、サザルとハバンのみになると、口調を砕けたものに変える。
「魔獣の異常繁殖を騎獣捕獲の良い機会と言うあたり、さすが【黎明】ということか。」
剣の師であるハバンに、幼少時何度もねだって聞いた活躍話を思い出す。
「戦場を風のように駆け抜ける騎獣と、魔術・武術共に優れた蒼髪の一族による傭兵団だったよな?」
ハバンに問うと、昔語った話を思い浮かべたようだ。
「実際に会うのは俺も初めてだが、美しい蒼髪も魔力も噂通りだな。」
「ハバン、騎獣は何頭来ていますか?」
天幕で待機していた為、到着した所を見ていないサザルに、ハバンが答える。
「ざっと20頭以上はいる。種類は様々だが、どれも見事な体格をしている。」
「我が国の全軍に匹敵する程の戦力を一つの血族が保有しているわけですか。反乱でも起こされた日にはお手上げですね。」
「頼む。縁起でもない事を言わないでくれ。」
(思わず、嫌な未来を想像してしまったぞ。)
「その点はあまり心配いらないと思うぞ。」
サザルが、「ギルド長のモーラスからずいぶん昔に聞いた話だが」と、教えてくれる。
「100人にも満たない少数民族で、独特の風習から、他族との関わりを極力避けるらしい。同族や騎獣以外への関心も薄く、ギルドを通した依頼の他に、彼らが拠点を離れることはほとんどないそうだ。」
「ともかく戦闘が始まれば、彼らの戦力を確認できるでしょう。今後の為にもしっかりと監視した方がいいですね。」
サザルの忠告を聞き、【黎明】への興味がますます湧いてくる。
「我も防衛線の内側に入ろうと思う。外からでは、動きがよく見えないからな。ハバンは共に来てくれ。サザルは防衛線の維持を頼む。」
「「かしこまりました。」」
(どんな戦いを見せてくれるのか?楽しみにしてるぞ。)
あと何話か挟んでから、いよいよ戦闘開始です。




