ダンジョンの住人
新たな奴隷達をダンジョンに案内して、各種族ごとに家も与え食料も用意した。
ダンジョンの地下1階層にエルフに獣人と竜人。ドワーフ族も1階で良いと思ったが地下2階層の森や山がある素材エリアが良いと希望したので、そこに住めるよう家をアリスが用意した。
「キャンディ!この辺にある素材は好きに使って良いのか?」
デンボが嬉しそうにまとめてあった鉄鉱石の塊を掴み持ってきた。他のドワーフ達も素材の山をニヤニヤしながらみている。
この素材の山は、どこかで売ろうとしたが、どこで売れば良いのか分からなかった素材達だ。一気に売ったら怪しまれそうだからね。
「いいけど、何に使うの?」
「そりゃもちろん、何でもつくるだろ。包丁や剣、盾やフライパン何でも作るぜ。」
「作って欲しい物があったら頼むからよろしくね。食料は森にもあるし、欲しい物があったらキャラメルゴーレム達にメモを渡せば大丈夫だから。」
「おうよ!んじゃ早速取りかかろうぜ!」
ドワーフ達は、待ちきれないとばかりに素材を集め始めた。
うん。勝手にしてくれ。
ゴーレム達に任せて次にいこう。
残りは人族の犯罪奴隷達だ。
「それで君達はどうしたいの。」
全員奴隷の首輪を着けたまま、ぞろぞろとついてきている。
「俺たちはもう生きていてもしょうがないクズの集まりだ。人も殺した。いっそ殺してくれれば良かったんだ。」
痩せ細った人達が弱音を吐きながらついてくる。
犯罪奴隷って言うくらいだから、「お前を殺せば自由だ!ヒャッハー!」くらいにはっちゃけた人達かと思ったら、全員精神的に弱い人ばかりだった。いや一人例外もいるな。
「そんな人達は、すぐ処刑されたよ。私も一緒に処刑されたかった。」
一番弱音を吐いているのが、各地で有名になった強盗団のリーダーマルクだ。殺人はあたりまえ、邪魔する奴らは皆殺しの極悪人の集まりだが、リーダーのマルクは策略が得意なだけで武力は皆無の気弱な男らしい。
「何で私の言葉に皆従うかな。だって明らかに弱い場所なんて見ればわかるのに。」
マルクは、ぶつぶつ話しているが、盗賊団じゃなくて軍師だったら最高の指揮官になっただろうな。
「おう!キャンディ様!ここは最高のダンジョンだぜ!マルク!見てみろ空気が美味しいぜ!」
一人の例外。ポンコだ。2メートルの巨漢で金髪の凛々しい男だが、言動が単純なのだ。いやバカなのだ。
「おらぁの村にも美味い飯を持っていきたい!キャンディ様!プリンを村に配りたい!」
ポンコは、心優しい青年だが、今まで従っていた人が、強盗団の極悪人だったため一緒に捕まったみたいだ。
「まさか騎士団っていい奴らだとは思わなかったな!俺たちが悪者だとは思わないよな!ははは!」
ポンコのいた強盗団が騎士団と衝突した時、「お前らの行いは犯罪行為だ!」「何だってーー!」とすぐ改心し、強盗団を一人で全滅させたのが、ポンコらしい。
「そんなのどうでもいい。暑いから離れて。」
「生きているんだ、暑いに決まってる!」
ポンコが犯罪奴隷達一人一人に声を掛けて歩いている。
ポンコがいたから、全員生きていたんだな。普通自害しているだろう。
「よし。皆は地下3階層へ行こうか。」
アリスに頼み、全員地下3階層へ転移する。
地下3階層は、魔物の訓練場所だが離れた場所に生活出来るよう家を用意する。
「ここで皆で生活してもらう。まずは健康になってから、仕事を与える。」
「ありがとう!」
うん。ポンコは元気だね。
「キャンディ様。仕事はすぐに欲しい。」
マルクが言うが何をしてもらおうかな。
「キャンディ様はお菓子屋って言ってたから、仕事は何?」
「まず店では接客や陳列、会計かな。これは全部まかせている。俺はお菓子を作って納品しているね。共同バックに各店からの希望商品を納めるのさ。」
俺の仕事は商品を作って納めるだけだ。だがこれが大変なんだよね。
「そう。納品なら出来そうだね。納品と金額の計算くらいならまとめてできるよ。仕事があれば必要とされて嬉しいからね。」
マルクが仕事を引き受けてくれるならありがたいな。
「ありがとう。リーダーがマルクで副リーダーがポンコでよろしくね。給料は払うからよろしく!」
「え?え?私がリーダーなの?ポンコや他の人に任せてよ。」
「いよっ!リーダーマルク!よろしく頼むぜ!」
ポンコや他の人達も異論無さそうだな。地下3階層に大きめの倉庫を作り納品をマルク達に任せる事にした。
納品が正直面倒になってきたんだよね。良かった良かった。
これで新たな奴隷、いやスイーツチームの住む場所は決定したな。
そろそろレオン・ロードロス様のパーティーの準備でもしようかな。
8月5日朝7時に次話投稿しています。
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