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世界最高のパティシエ〜罪深き男の奮闘物語〜  作者: 茄子の皮
ローズマリン伯爵家御用達店
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ネオンライトオークション②

 司会の女性が進行している。ルールの説明などをしているが問題無さそうだな。


 商品は、全100種類で最後に目玉商品が登場するらしい。


「さて最初の商品はこちら!」

 ステージ上のテーブルに赤い宝石が置いてある。


「こちらは灼熱の火山に生息するルビードラゴンの心臓です!ルビードラゴンの心臓は、灼熱の赤いルビーとして有名ですね。そのルビーの原石です!ネックレスにするのも良し、指輪にするのも良しそのまま飾るのも良い一品です。開始は1000万エルからどうぞ!」


「82番様1100万エル!」

「3番様1200万エル!」

「おっと14番様1500万エルですね!」


 ステージ上にある掲示板に値段と番号が表示され、値段が上がっていく。


「ルビードラゴンだっている?」


「いりません。」

「自分で倒したいからいい。」

 二人はいらないみたいだ。


「はい!82番様5800万エルで落札です!」


 5800万エルか。凄いな。これを倒した冒険者がいるんだろうな。


 オークションは進み目的の品が登場した。


「次はこちら!ダンジョンアイテムの共同バックです!この2つのバックは同じ異空間で繋がっており、マジックバックの役割を果たします。商人なら是非とも欲しい一品です。1000万エルからスタートです。」


 よしやるぞ。

 俺は1500万エルと番号札に入力してボタンを押す。


「195番様、1500万エル!」






 あれ?

 誰も押す人がいないな。





「はい!195番様1500万エルで落札です!」


 競う事無く落札出来た。せっかくならオークションを楽しみたかったのに。

 周りにいた人達は、キャンディが共同バックを落札すれば、近くの街に店を出店すると瞬時に理解した。そのためそこまで必要でない物を競う必要も無いため一人だけになってしまったのだ。


「次はこちら!謎のブレスレットです!鑑定士によると戦神の加護を受けたブレスレットですが、装備した冒険者は、たちまち意識を無くす程の疲れを体に受けたそうです。選ばれし人だけが装備できる一品です!3000万エルからどうぞ!」


「62番様3100万エル」

「74番様3200万エル」

「62番様3600万エル」


「僕これ欲しい。」

 ダンバルさんがこのブレスレットを欲しいみたいなので、番号札を渡す。


「おっと195番様一気に5000万エル!」

「62番様5050万エル」

「74番様5080万エル」

「195番様6000万エル」




「195番様6000万エルで落札です!」


 ダンバルさんは満足そうに番号札を返してくれた。6000万エルか。凄い買い物だな。戦神の加護のブレスレットか。ダンバルさんが強いのはこれが理由なのかな。


 オークションは進み、時間経過しないマジックバックは、7800万エルで落札した。


「さて、後残り2品となりました!次はこちら!万能薬です!人には作ることが出来ない万能薬!ダンジョンアイテムとして今回出品されました。どんな怪我や病も治す一品です。1億エルからどうぞ!」


「1番様1億500万エル」

「4番様1億1000万エル」

「140番様1億5000万エル」


 値段の上がり方が凄いな。よし俺も一発入れるか。

 あっ!間違った。


「195番様!3億エルです!」


 倍のボタンを押してしまった。


「1番様3億1000万エル」

「2番様3億5000万エル」


 まだ上がるのか。それにしてもこの倍のボタンいらないな。

 思わず押したくなるよ。


「3億8000万エルで送信と。」


「おっとー!195番様7億エルです!」


 また間違ったーー!

 送信ボタンと倍のボタンを間違ったーー!



「195番様7億エルで落札です!」

 会場が拍手に包まれる。



 うん。どっちにしろ欲しかったからね。

 カジノで勝ったから良いもんね。



「さぁ!最後の一品となります。目玉商品はこちら!」


 ステージ上に巨大な檻が運ばれてくる。中には人が入っていた。


「目玉商品はこちら!白虎族の獣人のオスです!白虎族は、獣人王の一族で有名ですがこの獣人は、商人を襲った犯罪奴隷なのです!」

 白と黒の毛並みが綺麗な2メートルを超える巨体の獣人だ。とても強そうだが、首に鉄の首輪がつけられている。ぼろぼろのズボン姿で上半身は裸だが、体毛に覆われた肉体は鋼の様に引き締まっている。


「ちげぇ!あいつらが幼い同胞を違法で捕まえて奴隷にしてやがったんだ!」

 白虎が叫ぶが無視されている。


「この白虎族が今回のオークションの目玉商品です。冒険者として働かせるのも良し、観賞用にするのも良し、獣人界の王に引き渡すのも良しです。自由自在にどうぞ!5億エルからスタートです!」


「44番様5億5000万」

「200番様5億7000万」

「66番様6億5000万」


 一部の怪しい参加者が値段を競っている。俺のケーキを食べに来てない人達だな。あの人達は、普通とは違うのだろう。

 とにかく分かる事がある。この人達に買われたら、あの獣人に未来は無い。


「44番様7億エル!」

「200番様7億2000万エル!」

「66番様7億5000万エル!」


「くそ!こんなところで俺の人生が終わるのか。」

 白虎族の獣人が泣きながらオークションを見ている。


 あの人、悪い人じゃ無さそうだな。


「どう思う?」


「可哀想だけど、どうしようもない。」

 ダンバルさんは言う。そうだよな。しょうがないよな。


「白虎族と言えば獣人の王様ですよ。彼は王子さまですね。旅をするなら最高のお供になりますね。」

 アリスが言う。


 なるほど。王子さまのお友達なら楽しく旅が出来そうだ。面白そうだな。

 ポチッとな。


「195番様!15億エル!」



「44番様15億50万エル。」



 もう一発。ポチッとな。


「195番様!30億100万エル!」






「おめでとうございます!195番様30億100万エルで落札です!」

 会場中が拍手に包まれている。

 最高な気分だ。

 凄い睨まれているけど無視だ無視。


 倍ボタン最高!


「商品は支払い後お受け取りください。これにて夏のネオンライトオークションを終了します。次回は冬のネオンライトオークションにてお会いしましょう!さようなら〜。」


 これにてオークションは、終了した。



 さて、商品を受け取ろうかな。




毎日朝7時に次話投稿しています。


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