ローズマリン家御用達店舗
キャンディスイーツに戻ると、マリームさんから話があると2階へ連れていかれた。
「こちらがローズマリン家の家紋入りの旗となります。入口近くへ掲げると良いでしょう。」
青い薔薇の模様が描かれた白い旗を渡された。ローズマリン家の家紋入りの旗みたいで、ローズマリン家御用達の店舗に飾るものらしい。ロイヤルスイーツ商会にもあるが、トルマの店舗ではなく、本店に飾られているらしい。
「入口にでも飾ろうかな。汚れ無いようにしないとね。」
「はい。次にケーキの販売をする許可を下さい。」
「ケーキの販売?」
「はい。」
「以前食べたケーキをキャンディスイーツでも販売しましょう。そうすれば売り上げも上がりますし、何よりトルマの人達が笑顔になります。」
笑顔になるか。それは良いことだけど、作るのは俺なんだよね。面倒だな。
「そうだ!ローズさんを呼んでもらえるかな。」
ローズさんは、ロイヤルスイーツ商会よりも美味しいケーキを作りたいって言ってたから任せてみようかな。
「店長どうしました?」
ローズさんが不思議そうに聞いてくる。
「ローズさん、ケーキ好きですよね?」
「好きです。」
「自分でケーキ作りたいですか?」
「作りたいです!でもなかなか上手くいきません。」
「材料は全部用意するのでケーキ作りませんか? もちろん練習して、店で売れる見た目になってからですが。」
「やりたいです!やらせてください!」
うん。やる気が凄いな。でもこれで楽が出来そうだな。
ローズさんには厨房でケーキ作りの練習をしてもらう。ホールケーキを作り6等分にして売る予定だ。ホールのままなら予約してもらう。
必要な材料は、スポンジケーキと生クリーム。各種フルーツだ。簡単なフルーツケーキにすれば、形が綺麗なら、味は問題なく美味しいケーキが完成する。
「こんな感じに作ってね。」
俺はスポンジケーキに生クリームを泡立てホイップクリームにし、綺麗にコーティングしていく。上にイチゴを乗せて、ホイップクリームで飾りを作れば完成だ。
ユニークスキルのおかげで生クリームも均一に伸ばされ、失敗することはないが、練習してやるとなると、なかなか大変だと思う。
「これは思ったよりも大変です。でも頑張ります!」
ローズさんは、店が暇な時間に練習するみたいだ。厨房で作っていると、ジェーンさんも笑顔で見ていたから、一緒にケーキ作りをするだろうな。
「これでケーキも問題なさそうですね。」
「そうですね。最後は庭にある馬車をどうにかしてください。」
馬車か。馬2頭は馬車の送迎屋に預けているので庭にいないが、馬車は庭に置きっぱなしになっている。
「いや次に出かける時に使うからね?」
「そうですね。ではいつですか?」
「3ヶ月後かな?」
「行商でもするのですか?」
「いやしないけど。」
「移動なら定期便で安く行けますよ?」
「でも買っちゃたし。」
「150万エルでしたね。店長のお金なので何も言いませんが、外観が悪いですよ。ローズマリン家御用達店舗に馬車があるのは。」
「はい。すみません。」
「送迎屋には馬車の貸出もあります。送迎屋に馬と馬車込みで貸出してください。そうすれば場所も空きますので。」
「分かりました。行ってきます。」
「キャンディ様が店主ですよね?良いんですか?」
アリスが見てくるが全て俺が悪いのだ。馬車が邪魔だからどけろと優しく言っているだけだし。
「いいんだよ。送迎屋に行こうか。」
送迎屋へ行き馬車と馬を貸出した。愛着はないが、少し不安な気持ちになるな。
次に馬車が必要になるのは、オークションの時だろうな。
オークションか。お金が必要になりそうだな。共同バッグはいくらくらい必要になるだろうか。
できるだけ稼いでおこうか。
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