ローズマリン家の執事
アリスが答えてしまってからは、質問が凄い。
このおじさんは、ローズマリン家の執事さんみたいだ。
ローズマリン家はこの辺を納める貴族で、ロイヤルスイーツ商会からジャム等を仕入れているらしい。
だが、ここ最近キャンディスイーツのジャムがアドールの街に広がり執事さんが探りにきたみたいだ。
「こちらのジャムはキャンディ様がお作りになられたのですか?」
「はいそうです。」
「こちらのジャムは、おいくらですかな?」
「この大きさなら1500エルですね。お店にビンを返却すれば、150エル返還してます。」
「なるほど。1350エルでこの大きさですか。ロイヤルスイーツ商会では、5000エルだそうですがどう思いますか?」
「店によって値段は別々です。ロイヤルスイーツ商会が5000エルならそれが妥当なのでしょう。」
「ですがキャンディ様は、1350エルでも利益が出ると言うじゃありませんか。3650エルも余分に上乗せされているのはどうしてですか?」
いや知らねぇよ!
ロイヤルスイーツ商会に聞いてくれよ!
尋問のように聞かれてそろそろ嫌になるよ。
「さあ?ロイヤルスイーツ商会の商売の仕方なのでしょうね。」
少しぶっきらぼうに言ってみる。
「なるほど。キャンディ様は利益よりも美味しい物を広めたいと言うのですね。それに比べロイヤルスイーツ商会は、キャンディ様の3倍以上の値段で売り付けているそう言う事ですね?」
いや違うけど、違くないんだよなあ。ユニークスキルパティシエのおかげで材料費が安くできるだけだからね。
「そうですか。本日はありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。」
執事さんは帰って行った。俺達も逃げる様に店を出る。とてもロイヤルスイーツ商会の店内でする話ではなかったな。
ケーキは全てアリスが食べてくれた。
「このケーキ10ダンジョンポイントしか入らなかった」と嘆いていたから、二度と買う事はないだろうな。
さて、時刻はお昼前だ。
昼食を食べたら自由市場に行ってみようかな。
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